不燃認定を取得している塗装のご紹介|安全性・法規対応・建物価値向上に役立つ“火に強い塗装”

不燃認定を取得している塗装のご紹介|安全性・法規対応・建物価値向上に役立つ“火に強い塗装”
目 次

    建物の安全性を高めるうえで欠かせないのが 「不燃材料」。外壁材や内装材だけでなく、塗装システムそのものが不燃認定(国土交通大臣が定める不燃性能)を取得している塗料 があります。

    近年は、火災リスクへの意識向上や、建築基準法の規制強化により、「不燃認定の塗装を使いたい」「どれを選べばいい?」というご相談が増えています。

    ここでは、お客様にも分かりやすく、不燃認定塗装の特徴・必要性・対応場所・メリット・注意点 をご紹介します。

    目次

    1. 不燃認定を取得している塗装とは?

    不燃認定塗装とは、国土交通省による「不燃材料」の基準に適合した塗料、または塗装システム のことです。

    一般的な不燃性能区分

    • 不燃材料(NM)
    • 準不燃材料(QM)
    • 難燃材料(RM)

    このうち NM(不燃材料)として認められたものを「不燃認定塗装」 と呼びます。

    塗膜が燃えにくく、火災時にも延焼しにくいため、公共施設・マンション共用部・防火地域の建物などで採用されています。

    2. なぜ「不燃認定塗装」が必要なのか?

    ■ ① 法規(建築基準法)の条件を満たすため

    建物の用途や地域によっては、内装や外壁に「不燃材料を使用しなければならない」場合があります。

    例)

    • 共同住宅の内装制限
    • 商業施設
    • 高層建築物
    • 防火地域の建物の外壁
    • 主要構造部の仕上げ

    不燃認定塗装を採用することで、法律遵守(コンプライアンス) が可能になります。

    ■ ② 火災時の安全性を向上

    不燃塗装は、通常の塗膜と比べて

    • 燃えにくい
    • 炎が広がりにくい
    • 有毒ガス発生が少ない

    などの特徴があり、建物内部・周辺の安全性が向上します。

    ■ ③ 資産価値を高める

    不燃材料を使用した建物は、

    • 施工品質
    • 安全性能
    • 長寿命設計

    の面で高く評価されやすく、建物全体の価値向上につながります。

    3. 不燃認定塗装はどんな場所に使われる?

    下記のような場所で多く採用されています。

    ■ 外壁

    • ALCパネル
    • 無機系外壁材
    • セメント系ボード
    • 一部の金属パネル

    特に ALC外壁は不燃塗装との相性がよく、施工実績が豊富 です。

    ■ 内装

    • 商業施設の壁・天井
    • ロビー・共用廊下
    • ビルのエレベーターホール
    • 学校・福祉施設
    • 病院

    不燃仕様が義務づけられる場所も多く、塗装で対応できる点が評価されています。

    ■ 付帯部

    • 鉄骨部分
    • ダクト周り
    • 機械室
    • 配管・設備周辺

    燃えにくい仕上げが求められる設備部分でも使用されます。

    4. 不燃認定を取得している代表的な塗料

    メーカーによって名称は異なりますが、一般的に次のような“無機質・鉱物系成分を多く含む塗料”が不燃認定を取得しています。

    ■ ① ケイ酸塩(シリケート)系塗料

    ・無機質
    ・不燃性が高い
    ・ALC外壁に最適
    ・耐久性GOOD

    ■ ② セメント系仕上げ材 + 専用トップコート

    ・下地自体が不燃
    ・商業ビルや工場で採用多数

    ■ ③ 無機ハイブリッド塗料(不燃仕様モデル)

    ・無機成分を高配合
    ・フッ素クラス以上の耐候性
    ・色付きの仕上げも可能

    ■ ④ けい酸質浸透塗料(鉱物系仕上げ)

    ・素材そのものと密着して不燃化
    ・意匠性が高い

    ※実際に使用する塗料は、建築区分・部位・用途地域によって選定します。

    5. 不燃認定塗装のメリット

    ■ ① 建物の防火性能が大幅に向上

    延焼のスピードを抑え、火災時の被害軽減に貢献します。

    ■ ② 法規をクリアし、建築申請に通りやすい

    不燃認定番号が付いているため、行政への申請や安全基準に対応できます。

    ■ ③ 塗膜の耐熱性が高い

    熱や紫外線に強く、通常の塗料に比べて経年劣化が緩やかです。

    ■ ④ 多くの外壁材に対応

    特に ALC・無機ボード・コンクリート 等との相性が良く、住宅・マンション・商業施設まで幅広く使えます。

    ■ ⑤ 意匠性も選べる

    不燃塗装は「無機質で味気ない仕上がり」というイメージを持たれがちですが、近年はカラーバリエーション・質感の選択肢も増えています。

    6. 不燃認定塗装の注意点

    ■ ① すべての塗料が不燃になるわけではない

    通常のシリコン・フッ素・ラジカル塗料は、基本的に不燃認定対象ではありません。

    「不燃材料として認められた塗装システム」を選ぶ必要があります。

    ■ ② 下地の種類で対応可否が変わる

    ALCや無機ボードには適合しやすい一方、弾性塗膜が残っている外壁では不適合の場合があります。

    ■ ③ 不燃認定番号の確認が必要

    建築図書作成時には、塗料の不燃認定番号(NM-〇〇〇〇など)を添付する必要があります。

    ■ ④ 施工できる業者の知識が重要

    不燃仕様は通常塗装より専門性が高いため、材料選定・施工仕様を理解している業者を選ぶことが大切です。

    7. 不燃認定塗装の価格帯

    不燃仕様の塗装は材料コストが高いため、一般的な外壁塗装より費用は上がります。

    • 1㎡あたり:2,500〜5,000円前後
    • 大規模施設:面積により割引あり

    (建物用途・仕様により大きく変わります)

    8. 不燃認定塗装によくあるQ&A

    ■ Q1. 住宅でも不燃塗装を選ぶメリットはありますか?

    A. はい。特に ALC外壁・3階建て住宅・防火地域ではメリットが大きいです。


    ■ Q2. 不燃塗装にすると完全に燃えないのですか?

    A. 「燃えにくい材料」という意味で、火災時の延焼を大幅に抑える性能があります。


    ■ Q3. 不燃認定番号はどこで確認できますか?

    A. メーカーの資料・製品カタログ・技術資料に記載されています。


    ■ Q4. 普通のシリコンやフッ素と比べて違いは?

    A. 不燃塗装は 火に強い、シリコンやフッ素は 耐候性が高い のが特徴で、目的が異なります。


    ■ Q5. 商業施設で不燃仕様は必須ですか?

    A. 用途により義務付けられます。
    (例:特定用途防火対象物など)

    まとめ

    不燃認定塗装は「安全性・法規対応・長寿命」を実現する高性能な塗装です

    不燃認定塗装は単に「燃えない塗料」というだけでなく、

    • 建築基準法の条件を満たせる
    • 火災時の安全性が高い
    • ALC・無機外壁に最適
    • 建物の価値を維持・向上できる
      という大きなメリットがあります。

    特に、商業施設・マンション・防火地域の住宅には最適な選択肢 と言えます。

    福岡で不燃認定塗装をご検討なら、ぜひ私たちトラストホームにご相談ください。
    トラストホームは、建物を知り尽くしたプロの提案力で、お客様の住まいに最適なプランをご提案します。
    また、職人直営の自社施工により、中間マージンをカットした適正価格で高品質な工事をお届けします。
    施工後も最長10年の品質保証で、お客様の住まいを末永くお守りします。
    福岡の気候風土を熟知した地域密着の業者として、迅速かつ丁寧に対応いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

    外壁塗装関連記事