外壁塗装で臭いが少ない塗料を選ぶには?|ご家族にもご近所にもやさしい外壁塗装を行うための完全ガイド
外壁塗装を検討されるお客様から、非常に多く寄せられるご質問のひとつが「塗料の臭いが心配です。臭いの少ない塗料はありますか?」という内容です。
特に、
- 小さなお子様がいるご家庭
- 高齢のご家族がいるご家庭
- ペットを飼っているご家庭
- 在宅ワークで日中ご自宅にいる方
- 近隣住宅との距離が近い地域
などでは、塗料の臭いによるストレス・体調への影響を心配される方が多い傾向にあります。
外壁塗装の臭いは「塗料の種類」や「施工環境」によって大きく変わります。本記事では、お客様が安心して外壁塗装を進められるよう、臭いの少ない塗料を選ぶための知識とポイント をわかりやすく詳しく解説します。
1. 外壁塗装の臭いはどこから発生する?
まずは、外壁塗装で発生する「臭い」の正体を理解しておきましょう。
外壁塗装の臭いの主な原因は、塗料に含まれる 揮発性有機化合物(VOC) と呼ばれる成分が空気中に蒸発することによるものです。特に、溶剤(シンナー)を使用する塗料は、このVOC量が多く、刺激の強い臭いが発生しやすい特徴があります。
さらに、
- 塗料が乾燥する際
- 塗料を攪拌する際
- 塗布する作業そのもの
などの工程でも臭いが立ち上がり、風に乗って広がります。
つまり、外壁塗装の臭いを抑えるためには、「VOCが少ない塗料を選ぶこと」が最も重要 なのです。
2. 臭いが少ない塗料を選ぶポイントは「水性塗料を選ぶこと」
外壁塗装に使われる塗料は、大きく次の2種類に分けられます。
- 水性塗料
- 溶剤(油性)塗料
この2つの違いを知ると、「どの塗料を選ぶべきか」が明確になります。
●臭いが少ないのは断然「水性塗料」
水性塗料は、名前の通り 水で薄めて使う塗料 です。
水性塗料の特長
- 刺激臭がほとんどない
- 室内に臭いが入り込みにくい
- 近隣トラブルになりにくい
- 人体や環境への負担が少ない
これらの理由から、外壁塗装では水性塗料が非常に広く使用されています。
さらに近年では塗料メーカーの技術が大幅に進化し、「水性塗料は耐久性が低い」という昔のイメージはほぼなくなっています。現在では、シリコン・ラジカル・フッ素など、丈夫で高性能な水性塗料が数多く販売されており、一般住宅の外壁であれば水性塗料で十分長持ちします。
●臭いが強いのは「溶剤塗料(油性)」
一方、溶剤塗料はシンナーを使用するため、特有の強い臭いがあります。
溶剤塗料の特長
- 耐久性が高い
- 密着力が強い
- 屋根や鉄部に使われることが多い
- 施工中の臭いが強い
溶剤塗料にはメリットも多く、屋根の塗装では現在も主流ですが、外壁に関しては水性塗料で問題なく施工できるケースがほとんど です。臭いを気にされる方は、外壁は水性塗料を選ぶのが安心です。
3. 水性塗料でもグレードで性能が違う
水性塗料の中でも、耐久性と価格帯によってさまざまなグレードがあります。ここでは、外壁塗装でよく使われるグレードをわかりやすくご紹介します。
● 水性ウレタン
- 耐久年数:7〜10年
- 価格:比較的安い
- 臭い:少ない
- 特長:予算を抑えたい方向け
● 水性シリコン
- 耐久年数:10〜15年
- 価格:標準
- 臭い:少ない
- 特長:最も人気の高い塗料
● 水性ラジカル制御塗料
- 耐久年数:13〜16年
- 臭い:少ない
- 特長:チョーキングなどの劣化を抑える最新型
● 水性フッ素塗料
- 耐久年数:15〜20年
- 臭い:少ない
- 特長:長持ちを重視したい方向け
● 水性無機塗料
- 耐久年数:20〜25年
- 臭い:少ない
- 特長:最も耐候性が高いが価格は高め
結論として、臭いが少なくて長持ちする塗料を選びたい方は「水性ラジカル」か「水性フッ素」がおすすめ です。
4. 臭いが気になる場合に避けたい塗料
以下の塗料は臭いが強く、体質によっては不快感を感じることがあります。
● 弱溶剤塗料(油性)
外壁でも使われることがありますが、臭いが強いため注意が必要です。
● 強溶剤塗料(シンナー臭が非常に強い)
鉄部・屋根などでは必要になることがありますが、外壁にはあまり使われません。
● 防水材の一部(臭いが強いタイプ)
屋上・ベランダの防水工事で使用される場合があります。臭いをできるだけ抑えたい方は、外壁部分は必ず 水性塗料 を選ぶようにしましょう。
5. ご家族の体調や生活環境に合わせた塗料選びが大切
外壁塗装の臭いは、ご家庭の生活にも大きな影響を与える場合があります。
例えば…
● 小さなお子様がいる場合
子どもは大人よりも嗅覚が敏感で、刺激臭に反応しやすい傾向があります。特に、溶剤塗料の臭いで気分が悪くなるケースも。水性塗料であれば刺激が少なく安心です。
● 妊娠中のご家族がいる場合
一般的に外壁塗装の臭いで健康被害が出る可能性は低いですが、妊娠中は少しの刺激でも気になることが多く、精神的ストレスにもつながります。水性塗料を選ぶことで、臭いによる不快感を大きく減らすことができます。
● ペットがいる場合
犬や猫などのペットは嗅覚がとても鋭いため、溶剤系塗料の臭いはストレスになります。水性塗料はペットにも安心度が高い と言えます。
● 高齢のご家族がいる場合
体質によっては臭いが強い塗料で頭痛やめまいを感じることもあります。水性塗料ならこのリスクが大幅に減ります。
6. 臭いは塗料だけでなく「施工環境」でも変わる
外壁塗装の臭いは塗料だけでなく
- 風向き
- 気温
- 建物の形状
- 塗る場所(高さ・向き)
- 職人の作業方法
によっても変わります。
優良業者であれば、以下のような気配りをしてくれます。
● 臭いが強い工程は事前に知らせる
「明日は上塗りなので、少し臭いが出る可能性があります」
「風向きが室内に向かっているので、窓は閉めてください」
など、事前連絡があると安心です。
● 室内に臭いが入らないよう注意して作業
塗料の飛散や臭いの入り込みを最小限にするため、養生や工程管理が丁寧な業者を選ぶことが重要です。
7. 臭いの心配を減らすために確認すべきチェックポイント
外壁塗装を依頼する前に、次の項目を業者に確認すると安心です。
✔ 使用する塗料の種類(水性か溶剤か)
特に「どの場所に水性を使い、どの場所に溶剤を使うか」を確認しましょう。
✔ 塗料メーカー・塗料名
具体的な商品名が分かると、性能や臭いの強さも調べやすくなります。
✔ 臭いが発生しやすい工程の説明
施工中の流れを知っておくとストレスが減ります。
✔ 風向きや作業時間への配慮
臭いが気になる方は「どの時間帯に作業するのか」も確認すると安心です。
✔ LINEやメールでの進捗連絡があるか
作業内容を逐一知らせてくれる業者は、気遣いが行き届いている証拠です。
8. 近隣への臭い対策も重要
外壁塗装の臭いは、ご近所にも影響する場合があります。近隣トラブルを防ぐためには、事前挨拶が欠かせません。
優良業者であれば、
- 工事前の近隣挨拶
- 工事内容の説明
- 臭いが出る可能性のある日の案内
などをしっかりしてくれます。
9. 臭いをできるだけ抑えたい方におすすめの塗料まとめ
● 一番のおすすめ
水性ラジカル制御塗料
→ 臭いが少なく、耐久性も高く、価格も手頃
● さらに長持ちを希望する場合
水性フッ素塗料 or 水性無機塗料
→ 臭いの少なさはそのままに、15〜25年長持ち
● 予算重視で臭いも抑えたい
水性シリコン塗料
→ コスパが良く標準性能
初めて外壁塗装をされる方ほど、臭いの問題は不安になりやすいものですが、水性塗料を選ぶことでその大半は解消できます。
「どの塗料を選べばいいかよく分からない」
「できるだけ臭いを抑えたいけど、耐久性も重視したい」
という方は、お気軽にご相談ください。お家の状況・ご家族構成・ご予算に合わせて、最適な塗料をご提案いたします。
福岡で外壁塗装をご検討なら、ぜひ私たちトラストホームにご相談ください。
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