雨漏りの原因と自分でできる雨漏り点検方法を徹底解説

雨漏りの原因と自分でできる雨漏り点検方法を徹底解説
目 次

    住宅にとって「雨漏り」は最も深刻なトラブルのひとつです。しかし実際には、雨漏りの初期症状は非常にわかりにくく、「気づいた時には大きく進行していた」というケースも少なくありません。

    この記事では、雨漏りの代表的な原因、雨漏りが起きる仕組み、そしてご自身でできる点検方法まで、できる限り専門的かつ分かりやすく解説します。
    福岡・北九州・宮崎エリアで雨漏り修理を行う「株式会社トラストホーム」が、実際の現場で培った知識をもとにまとめています。

    目次

    【第1章】雨漏りの原因はどこにあるのか?

    住宅の構造から理解する雨漏りの仕組み

    雨漏りというと「屋根から水が入る」とイメージされがちですが、実際には建物のありとあらゆる部分が原因になる可能性があります。ここでは、雨漏りが起きる代表的な部位を詳しく見ていきます。

    屋根の雨漏り原因

    屋根は当然ながら最も雨風の影響を受けやすい場所であり、雨漏りの発生件数も多い部位です。屋根の種類ごとに発生しやすい原因があります。

    ■スレート屋根(コロニアル)

    ・経年劣化によるひび割れ
    ・釘浮き
    ・棟板金の浮き・飛散
    ・防水紙(ルーフィング)の劣化

    スレート自体は水を通しませんが、その下に敷いている防水紙の劣化が雨漏りの決定的原因になります。

    ■瓦屋根(和瓦・平瓦・S瓦など)

    ・ずれ
    ・割れ
    ・漆喰の崩れ
    ・谷樋の腐食・穴あき

    瓦は重ねて葺く構造上、ズレや浮きが発生すると雨が内部に入り込みます。

    ■金属屋根(ガルバリウム鋼板など)

    ・ビスの緩み
    ・ジョイント部分の隙間
    ・錆や腐食による穴あき

    ガルバは耐久性が高いですが、施工不良があると早期に漏水を引き起こします。

    外壁の雨漏り原因

    屋根に次いで雨漏りが多いのが「外壁」です。

    ■サイディング外壁

    ・コーキング(シーリング)の破断・肉痩せ
    ・サイディング自体の浮き
    ・外壁の割れ
    ・窓まわりの隙間

    外壁は“縦横に多くの継ぎ目がある”ため、コーキングの劣化=雨漏りリスクの増加という構図になります。

    ■モルタル外壁

    ・クラック(ひび割れ)
    ・塗膜の剥がれ
    ・経年劣化した防水性能の低下

    モルタルは伸縮や地震の揺れによりひび割れが発生しやすい構造です。

    窓まわり・サッシからの雨漏り

    雨漏りで最も見落とされがちなのが 窓まわり

    原因例

    ・サッシ周囲のコーキング劣化
    ・窓枠内部への水の逆流
    ・カバー工法の施工不良
    ・土台や柱の腐食からの浸水

    実際の現場でも、「屋根からと思っていたら、実は窓が原因だった」というケースは非常に多いです。

    ベランダ・バルコニーからの雨漏り

    ベランダの防水層は紫外線と雨の影響を強く受けます。

    原因例

    ・防水層のひび割れ
    ・排水口の詰まり
    ・笠木(手すり下の板金)からの浸水
    ・立ち上がり部分の破断

    雨漏り原因の中でも特に発見が遅れやすく、室内の天井・壁に大きな被害を出すことがあります。

    屋根・外壁以外にもある雨漏り原因

    ■換気フード・配管まわり

    ・パッキン劣化
    ・シーリング剥がれ

    ■小屋裏の換気不足からくる結露(“雨漏りと勘違い”される)

    ・冬場に多い
    ・雨の日でなくても天井が濡れる

    雨漏りではなく結露による湿気の滞留が原因の場合もあります。

    【第2章】雨漏りが起こる3つのメカニズム

    ただ単に「穴が空いている」だけではありません。雨漏りが発生するメカニズムには共通点があります。

    ①水が集まる場所(雨仕舞)が弱い

    雨仕舞(あまじまい)とは、雨水を建物内部へ入れないための設計上の工夫です。この雨仕舞が弱いと雨漏りにつながりやすくなります。


    ・谷樋
    ・サッシ上部
    ・屋根と外壁の取り合い部分
    ・笠木のジョイント

    ②防水層の劣化

    建物の防水は塗膜・板金・防水紙など複数の層で成り立っています。このどれかが劣化すると、浸水が始まります。

    ③台風・豪雨などの“逆流”

    通常想定されていない角度から雨が吹き込むことで、わずかな隙間が雨漏りを引き起こします。

    【第3章】雨漏りは放置するとどうなる?

    雨漏りは放置すると必ず悪化します。ここでは実際に私たちが現場で見てきた“放置の危険性”を紹介します。

    ●木材の腐朽(柱・梁)

    水分を含んだ状態が続くと腐朽菌が繁殖し、構造体が弱ります。

    ●シロアリ被害の発生

    湿った木材はシロアリが好む環境です。

    ●断熱材の効果低下

    一度濡れた断熱材は乾きにくく、性能が著しく低下します。

    ●カビの発生・健康被害

    天井のシミはカビの温床になり、喘息やアレルギーを引き起こすことも。

    ●修理費用が高額になる

    最初は5万円ほどの補修で済むケースでも、放置すると「屋根葺き替え」「外壁全面補修」など、数十〜百万円規模に膨れ上がることもあります。

    【第4章】自分でできる雨漏り点検

    ここからは、専門知識がなくてもできる点検方法をご紹介します。

    外部点検(家の外から確認する)

    チェック① 屋根(見える範囲で)

    ・瓦のズレ
    ・スレートの欠け
    ・棟板金の浮き
    ・金属屋根の錆

    高所作業は危険なので、双眼鏡を使うと安全です。

    チェック② 外壁

    以下の症状があると雨漏りリスクが高いです。

    ・コーキングの割れ
    ・外壁の浮き
    ・チョーキング(触ると白い粉がつく)
    ・クラック(ひび割れ)

    チェック③ ベランダ

    ・防水層の膨れ・割れ
    ・排水口の詰まり
    ・笠木のジョイント隙間

    チェック④ 窓まわり

    ・サッシ周囲のコーキング劣化
    ・窓枠と外壁の隙間
    ・サッシ下部の水切りの詰まり

    ●内部点検(家の中から確認する)

    チェック① 天井のシミ

    黄ばみや黒ずみ、輪っか状(雨染み)になっていれば要注意。

    チェック② 壁紙の浮き・剥がれ

    内部に湿気がたまっている可能性があります。

    チェック③ 窓枠・窓台の濡れ

    サッシ内部からの雨漏りのサイン。

    チェック④ 小屋裏(点検口から)

    懐中電灯で次をチェック:
    ・野地板の黒ずみ
    ・濡れた跡
    ・断熱材の湿り
    ・光が差し込む穴

    【第5章】雨漏り時に“絶対にやってはいけないこと”

    雨漏り発生時、多くのお客様がやりがちな NG 行動をまとめます。

    ① コーキングを自分で大量に塗って塞ぐ

    → 逆に雨水の逃げ道を塞ぎ、内部腐食が悪化することが多い。

    ② 屋根に登る

    → 非常に危険。屋根材を踏み割り、雨漏りを悪化させるケースも。

    ③ 放置して様子を見る

    → 必ず悪化します。

    【第6章】雨漏り修理はどこに依頼すべき?

    雨漏りは「原因の特定」が難しい専門分野です。
    外壁塗装業者や工務店では対応できないケースも多々あります。

    ㈱トラストホームでは、
    ・散水調査
    ・赤外線調査
    などを行い、原因を正確に追求します。

    【第7章】まとめ|雨漏りは“早期発見”がすべての鍵

    雨漏りは気づいた時には進行していることが多く、小さな隙間でも台風・豪雨で一気に浸水することがあります。

    後悔のないリフォームを実現するためには、以下のポイントを押さえて業者を選ぶことが重要です。

    • 中間マージンのかからない、職人直営の自社施工会社を選ぶ。
    • 地域に根ざし、その土地の気候や特性を熟知している会社を選ぶ。
    • 建物の状態を正確に診断し、最適なプランを提案できる専門知識を持った会社を選ぶ。

    福岡で外装リフォームをご検討の際は、ぜひ私たちトラストホームにご相談ください。
    トラストホームは、福岡の建物を知り尽くしたプロによる「自社施工」にこだわり、中間マージンを徹底的にカットした適正価格で高品質な工事をお届けします。
    お客様の大切な住まいを末永く守るため、最長10年の品質保証と万全のアフターフォロー体制で、安心のリフォームを実現いたします。

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