2回目以降の外壁塗装で注意する事|失敗しないために知っておきたい重要ポイント
外壁塗装は、住宅を守るために欠かせないメンテナンス工事です。
一般的に新築から10年前後で初めての外壁塗装を行い、その後も定期的に塗り替えを検討することになります。
しかし、2回目以降の外壁塗装は、1回目とは注意すべきポイントが大きく異なります。
「前回と同じように塗れば問題ない」「塗料を変えるだけでいい」と考えてしまうと、思わぬトラブルや早期劣化につながるケースも少なくありません。
この記事では、2回目・3回目の外壁塗装を検討している方に向けて、失敗しないために必ず押さえておきたい注意点を、専門的な視点で詳しく解説します。
なぜ2回目以降の外壁塗装は難しくなるのか
建物は「塗り重ね」で劣化状況が複雑になる
2回目以降の外壁塗装では、外壁材の上にすでに塗膜が存在しています。この既存塗膜の状態が、次の塗装の品質を大きく左右します。
・塗膜が健全な部分
・チョーキングが進行している部分
・膨れ・剥がれが発生している部分
・クラック(ひび割れ)が進行している部分
こうした状態が混在しているため、1回目よりも下地判断が難しくなるのです。
注意点① 前回使用された塗料の種類を必ず確認する
塗料の相性は非常に重要
外壁塗装では、塗料同士の相性が仕上がりと耐久性を大きく左右します。例えば、
・前回:油性(溶剤系)塗料
・今回:水性塗料
このような組み合わせでも施工自体は可能ですが、下地処理が不十分だと密着不良を起こす可能性があります。また、
・シリコン塗料の上にフッ素塗料
・無機塗料の上に一般塗料
など、塗料のグレードによっても注意点が変わります。
前回の塗装内容が分からない場合
築年数が経過している住宅では、
・前回の見積書が残っていない
・どんな塗料を使ったか覚えていない
というケースも多く見られます。
その場合は、現地調査での塗膜診断が必須です。
適切な業者であれば、外壁の状態からある程度の塗料種別や劣化状況を判断し、それに合わせた施工方法を提案します。
注意点② 高圧洗浄だけでは不十分なケースが多い
2回目以降は「洗うだけ」では足りない
1回目の塗装では、高圧洗浄で汚れを落とせば問題ないケースもあります。しかし、2回目以降は以下のような問題が発生しやすくなります。
・塗膜が浮いている
・塗膜が粉状になっている
・表面はきれいでも内部が劣化している
この状態で塗装をすると、数年で剥がれる・膨れるといった不具合が起こります。
ケレン・補修の重要性
2回目以降の外壁塗装では、
・ケレン作業(旧塗膜の除去)
・クラック補修
・下地調整
といった工程が、1回目以上に重要になります。
「下地処理をどこまで行うか」は、業者の品質差が最も出やすいポイントです。
注意点③ 外壁材自体の劣化を見逃さない
塗装では補えない劣化もある
外壁塗装は万能ではありません。以下のような劣化が進行している場合、塗装だけでは対応できません。
・サイディングの反り
・外壁材の割れ
・目地(コーキング)の破断
・下地材の腐食
この状態で塗装をしても、見た目はきれいでも根本的な解決にはなりません。
補修や張り替えが必要なケース
2回目・3回目の塗装では、
・部分的な外壁補修
・コーキングの全面打ち替え
などを同時に行うケースも多くなります。安さだけで業者を選ぶと、「補修が必要な部分を塗って隠す」施工になる恐れがあります。
注意点④ 塗料のグレードは「上げればいい」とは限らない
高耐久塗料が向いていないケースもある
2回目以降の外壁塗装では、
・フッ素塗料
・無機塗料
などの高耐久塗料を検討する方が増えます。しかし、以下の点に注意が必要です。
・外壁材の状態が悪い
・下地が十分に持たない
・次回メンテナンス時期とのバランス
外壁の下地寿命よりも塗料の耐久年数が長いと、塗膜は残っているのに外壁材が限界という事態も起こります。
将来のメンテナンス計画を考える
2回目以降の塗装では、
・あと何年住む予定か
・次は何回目の塗装になるか
・将来的に外壁張り替えを検討しているか
といった長期的視点が重要です。
注意点⑤ 前回の施工不良が表面化することがある
2回目で初めて不具合が出るケース
実は、
・前回の塗装で手抜きがあった
・下地処理が不十分だった
こうした施工不良は、2回目の塗装時に初めて発覚することが少なくありません。
・塗膜を剥がしたら下地が傷んでいた
・コーキングの中が空洞だった
など、見えない部分の問題が表に出てきます。
過去の施工を否定せず、冷静に対応できる業者を選ぶ
信頼できる業者は、
・過去施工を一方的に否定しない
・現状を丁寧に説明する
・必要な対処方法を明確に示す
こうした姿勢を持っています。
注意点⑥ 見積書の内容が1回目より複雑になる
工程が増える=費用が変わる
2回目以降の外壁塗装では、
・補修費用
・下地調整費用
・ケレン作業
などが追加されることが多く、見積内容も複雑になります。「一式」としか書かれていない見積書は要注意です。
見積で確認すべきポイント
・下地補修の範囲
・コーキングの施工方法(打ち替え or 増し打ち)
・塗装工程(下塗り・中塗り・上塗り)
これらが明確に記載されているか確認しましょう。
注意点⑦ 業者選びは「実績」と「説明力」が重要
2回目以降は経験値の差が出る
外壁塗装業者の中には、
・新築塗装が中心
・1回目の塗り替えが中心
という会社もあります。2回目・3回目の塗装は、経験が少ない業者ほど判断ミスが起こりやすい分野です。
信頼できる業者の特徴
・現地調査に時間をかける
・外壁の状態を写真で説明する
・複数の施工方法を提案する
・デメリットもきちんと伝える
こうした業者であれば、2回目以降の外壁塗装も安心して任せることができます。
2回目以降の外壁塗装は「診断」と「計画」がすべて
2回目・3回目の外壁塗装は、単なる塗り替え工事ではありません。
・これまでの劣化履歴
・前回施工の影響
・今後の住まい方
これらを踏まえたうえで、最適な施工方法を選ぶことが重要です。価格だけで判断せず、「なぜこの工事が必要なのか」を丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが、後悔しない外壁塗装につながります。
外壁塗装をご検討中の方へ
2回目以降の外壁塗装は、建物の状態によって最適な方法が大きく異なります。少しでも不安や疑問がある場合は、早めに専門業者へ相談し、現地診断を受けることをおすすめします。建物を長く大切に使うためにも、正しい知識と信頼できる施工で、後悔のない外壁塗装を行いましょう。
後悔のないリフォームを実現するためには、以下のポイントを押さえて業者を選ぶことが重要です。
- 中間マージンのかからない、職人直営の自社施工会社を選ぶ。
- 地域に根ざし、その土地の気候や特性を熟知している会社を選ぶ。
- 建物の状態を正確に診断し、最適なプランを提案できる専門知識を持った会社を選ぶ。
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