高耐候塗料とは?|外壁・屋根を長持ちさせる最新塗料

高耐候塗料とは?|外壁・屋根を長持ちさせる最新塗料
目 次

    外壁や屋根の塗装は、住まいを守るために欠かせないメンテナンスです。しかし、どんな塗料を使うかによって「持つ年数」「劣化スピード」「美観の維持」に大きな差が生まれます。

    その中でも近年とくに注目されているのが、“高耐候塗料(こうたいこうとりょう)” です。

    高耐候塗料とは、紫外線・雨・風・熱などの自然環境による劣化に強く、一般的な塗料より長く家を守ることができる塗料の総称です。

    本記事では、専門的な内容も含めながら、お客様にもわかりやすく “高耐候塗料の価値” がしっかり伝わるように、仕組み・メリット・耐用年数・種類・費用・施工のポイントなど徹底解説していきます。

    目次

    1. 高耐候塗料とは?

    高耐候塗料とは、一般的な塗料よりも紫外線に強く、長期間劣化しにくい塗料のことです。

    外壁・屋根は毎日、
    ● 紫外線
    ● 雨水
    ● 風
    ● 気温変化
    ● 汚れ
    ● 排気ガス
    ● カビ・コケ

    といったさまざまなストレスにさらされています。

    通常の塗料だと、10年ほどで防水性が落ち、チョーキング(白い粉吹き)、色褪せ、ひび割れなどの劣化が出てきます。しかし高耐候塗料は、これらの劣化を抑えて建物を長期間保護できるように設計された塗料です。

    2. なぜ“高耐候”が重要なのか

    外壁塗装は、頻繁に行うものではありません。一般的には、10~15年に1度の大きな工事です。

    そのため、塗料の耐久性は非常に重要です。

    ✔ すぐに劣化する塗料 → 再塗装の回数が増える

    ✔ 長持ちする塗料 → 塗装回数が減る → トータル費用が安くなる

    つまり、初期費用だけではなく「長い目で見てお得かどうか」 を判断する必要があります。

    高耐候塗料は、外壁・屋根の劣化をしっかり防ぎ、結果的に 20~30年間のメンテナンス費用を抑えてくれる塗料です。

    3. 高耐候塗料の3つの特徴

    特徴① 紫外線に強い

    塗膜の劣化原因の約80%は「紫外線」と言われています。高耐候塗料は紫外線のダメージを受けにくく、色褪せやチョーキングを長期間防ぎます。

    特徴② 防水性が長く保たれる

    塗料の寿命が尽きると、外壁や屋根が水を吸い込みやすくなり、雨漏りの原因になります。

    高耐候塗料は、
    ● 塗膜の密度が高い
    ● 水を弾く性質(撥水性)が長期間維持される

    ため、雨水から建物を守る力が強いのが特徴です。

    特徴③ 劣化スピードが遅い

    通常塗料は、紫外線や酸素の影響で樹脂が分解され、だんだんと劣化が進みます。

    しかし高耐候塗料は
    ● 高品質樹脂
    ● 耐候性の高い顔料
    ● 紫外線吸収剤・光安定剤
    が配合されており、長期間安定した性能を維持できます。

    4. 紫外線による劣化の仕組み

    塗膜が劣化する最大の原因は「紫外線」です。

    ■ 紫外線が塗膜の結合を破壊


    結合が弱まる

    白い粉が出る(チョーキング)

    防水性が落ちる

    外壁・屋根が水を吸う

    ひび割れ・雨漏りの原因に

    高耐候塗料は、この紫外線劣化を抑えるために特殊な成分が配合されています。

    5. 高耐候塗料の種類と耐久性

    高耐候塗料といっても、複数の種類があります。

    耐久性が高い順に並べると…

    塗料の種類耐用年数高耐候性の高さ
    無機塗料20〜25年★★★★★
    フッ素塗料15〜20年★★★★☆
    ラジカル制御塗料12〜15年★★★☆☆
    シリコン塗料10〜12年★★☆☆☆

    ここからは種類ごとに詳しく解説します。

    5-1. 無機塗料(最高ランク)

    耐候性を求めるなら 無機塗料が最も優秀です。

    無機とは「炭素を含まない物質」のこと。ガラス・石・セラミックのような非常に強い成分を含むため、紫外線にほとんど劣化しません。

    特徴

    ✔ 圧倒的に劣化しにくい
    ✔ 高耐久でコスパが良い
    ✔ カビ・コケに強い

    耐用年数

    20〜25年以上

    5-2. フッ素塗料

    フライパンのテフロン加工でも知られるフッ素樹脂を使用。紫外線に非常に強く、外壁・屋根どちらにも適しています。

    特徴

    ✔ 無機塗料に次ぐ高耐久
    ✔ 色褪せしにくい
    ✔ 屋根に最適

    耐用年数

    15〜20年

    5-3. ラジカル制御塗料

    高耐候塗料の中でも、「費用対効果が高い」として人気の塗料です。

    紫外線によって塗膜の結合を壊す“ラジカル”という物質を抑えることで劣化スピードを遅くします。

    特徴

    ✔ シリコンより耐久性が高い
    ✔ 価格は比較的安い
    ✔ 色褪せしにくい

    耐用年数

    12〜15年

    5-4. 高耐候シリコン塗料

    一般的なシリコンより高性能なタイプ。コストを抑えつつ耐久性を少し高めたい方に向いています。

    特徴

    ✔ コスパ良い
    ✔ 戸建住宅で採用率が高い

    耐用年数

    10〜12年

    6. 高耐候塗料のメリット

    メリット① 塗装回数が減る=費用削減

    通常、30年間で3回必要な塗装が高耐候塗料だと2回で済むケースもあります。

    ■ 一回の塗装費用(外壁120㎡)

    約80〜150万円

    塗装回数が減る

    30年間で100万円以上節約できる場合も

    メリット② 美観を長期間キープできる

    高耐候塗料は
    ● 色褪せ
    ● チョーキング
    ● 汚れの固着
    に強く、美しさが長く保たれます。明るい色を選びたい方におすすめです。

    メリット③ 雨漏りリスクの低減

    防水性が長期間維持できるため、雨漏りしにくい家になります。外壁材そのものが傷む前に守ってくれるのが魅力です。

    メリット④ 家の価値を高く維持できる

    外観がキレイな家は資産価値が高く、売却時も評価が上がりやすくなります。

    7. 高耐候塗料のデメリット

    デメリット① 価格は高め

    シリコンよりも15〜40%ほど高いのが一般的。ただし、長期間でみると総費用が安くなる場合が多いです。

    デメリット② 施工品質が重要

    高耐候塗料ほど、施工の丁寧さによって寿命が変わります。

    ● 下地処理
    ● 塗布量
    ● 塗り重ね乾燥時間
    ● メーカー基準の順守

    これらを守らないと、本来の耐候性を発揮できません。

    8. 外壁と屋根で必要な性能は違う

    屋根は外壁の2倍以上紫外線を受けます。

    そのため…

    部位推奨塗料
    外壁ラジカル・フッ素・無機
    屋根フッソ・無機(高耐候必須)

    屋根にシリコンは基本的に不向きです。

    9. 高耐候塗料と他塗料の比較

    種類耐久性価格特徴
    ウレタン安いけど寿命短い
    シリコン★★標準的
    ラジカル★★★コスパ◎
    フッ素★★★★長持ち
    無機★★★★★最高長持ち

    10. 高耐候塗料の費用相場

    (外壁120㎡の例)

    塗料費用
    シリコン60〜90万円
    ラジカル70〜110万円
    フッ素90〜130万円
    無機110〜150万円

    11. 高耐候塗料が向いている家

    ✔ 外壁の汚れ・色褪せが早い家
    ✔ 屋根が急勾配・紫外線が当たりやすい
    ✔ 再塗装をなるべく減らしたい
    ✔ 30年以上家を大切に住みたい
    ✔ 道路沿い・海沿いなど劣化しやすい環境

    12. 施工のポイント

    ✔ 高圧洗浄

    汚れを完璧に落とす

    ✔ 下地補修

    ひび割れ補修・コーキング打ち替え

    ✔ 下塗り

    塗膜を密着させるための最重要工程

    ✔ 中塗り・上塗り

    メーカー指定の塗布量を守る

    ✔ 乾燥時間の厳守

    性能に直結します

    13. 高耐候塗料のQ&A(10問)

    Q1. 本当に20年持ちますか?

    → 環境によりますが15〜20年以上持つケースが多いです。


    Q2. 汚れにくいですか?

    → 無機・フッ素は汚れがつきにくい傾向があります。


    Q3. 屋根にも使えますか?

    → はい。むしろ屋根こそ高耐候が必要です。


    Q4. 色は自由に選べますか?

    → 基本的に多くの色が選べます。


    Q5. 保証期間は?

    → メーカー・施工店により異なります。


    Q6. 高耐候の中で一番いいのは?

    → 無機塗料が最高クラスです。


    Q7. 施工はどこでもできますか?

    → 高耐候塗料は技術が必要です。経験豊富な店を選びましょう。


    Q8. 外壁材の種類は関係ありますか?

    → サイディング・モルタル・ALCなど幅広く対応可能です。


    Q9. シリコンから高耐候に変えるメリットは?

    → 美観維持・耐久性・塗装回数減少でメリット大です。


    Q10. 劣化チェックの目安は?

    → チョーキング・色褪せ・ひび割れが出始めたら塗り替え時期です。

    14. トラストホームが高耐候塗料で選ばれる理由

    ✔ 経験豊富な技術者が施工

    ✔ 丁寧な下地処理

    ✔ メーカー基準の正しい施工

    ✔ 無機・フッ素・ラジカルなど種類豊富

    ✔ 長期保証付き

    高耐候塗料は、使用するだけで長持ちするわけではありません。“職人の腕” が耐久年数を左右します。

    15. まとめ

    高耐候塗料は、「外壁や屋根をとにかく長持ちさせたい!」というお客様に最適な塗料です。

    ● 紫外線に強い
    ● 色褪せしにくい
    ● 防水性が長く続く
    ● 塗り替え回数が減る
    ● トータル費用がお得
    ● 美観が長持ちする

    外壁塗装・屋根塗装の品質を求める方に非常に価値のある選択肢です。

    福岡で外装リフォームをご検討の際は、私たちトラストホームにご相談ください。
    トラストホームでは、建物を知り尽くしたプロとして、お客様が納得できるまで分かりやすくご説明し、詳細で透明性の高いお見積書をご提出します。
    職人直営の自社施工により中間マージンをカットし、適正価格で高品質な工事を実現。
    最長10年の品質保証で、施工後も末永くお客様のお住まいをお守りします。
    福岡の気候風土を熟知したスタッフが、迅速かつ丁寧に対応いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

    外壁塗装関連記事