オール水性さび止め工法とは|環境にも住まいにもやさしい次世代の防さび塗装
外壁塗装や金属部分の補修で欠かせない工程が「さび止め」です。とくに鉄部はサビが進行すると劣化が早く、強度が低下するだけでなく、外壁や建物全体に影響を与えることがあります。
従来は「溶剤(シンナー)」を使ったさび止めが一般的でしたが、近年は塗料技術の進化により、下塗りから上塗りまで “すべて水性で施工する”《オール水性さび止め工法》 が注目されています。
本記事では、この工法の特徴・メリット・施工手順・適した建物・注意点まで詳しく解説します。
- 1. 第1章:オール水性さび止め工法とは?
- 2. 第2章:なぜ今、水性さび止め工法が選ばれているのか?
- 3. 第3章:水性さび止めの仕組み
- 4. 第4章:どんな部位に使える?
- 5. 第5章:施工工程(オール水性さび止め)
- 6. 第6章:オール水性工法の注意点
- 7. 第7章:水性 vs 溶剤 比較
- 8. 第8章:費用相場
- 9. 第9章:おすすめ水性さび止め塗料
- 10. 第10章:トラストホームのこだわり
- 11. 第11章:Q&A
- 11.0.1. Q1. 水性さび止めは本当にサビに強い?
- 11.0.2. Q2. 臭いはありますか?
- 11.0.3. Q3. 雨の日でも塗れますか?
- 11.0.4. Q4. 屋根の鉄部にも使えますか?
- 11.0.5. Q5. 水性塗料は弱いという話を聞きますが?
- 11.0.6. Q6. 価格は溶剤より安い?
- 11.0.7. Q7. 家の中での使用もできますか?
- 11.0.8. Q8. 施工期間は長くなりますか?
- 11.0.9. Q9. どんな建物に向いていますか?
- 11.0.10. Q10. すでにサビがひどい部分も塗れますか?
- 11.0.11. Q11. 塗膜の持ちはどれくらい?
- 11.0.12. Q12. 水性塗料は剥がれやすい?
- 11.0.13. Q13. 冬でも施工できますか?
- 11.0.14. Q14. 水性を選ぶ一番のメリットは?
- 11.0.15. Q15. トラストホームは溶剤と水性どちらがおすすめ?
- 12. まとめ
第1章:オール水性さび止め工法とは?
オール水性さび止め工法とは、下塗り(さび止め)・中塗り・上塗りのすべてを水性塗料で行う工法です。
水性塗料とは、溶剤(シンナー)ではなく「水」で希釈するタイプの塗料のこと。かつては「弱い」「耐久性が低い」というイメージがありましたが、今の水性塗料は技術革新により性能が大幅に向上し、防錆性・耐候性・密着性など、住宅用途として十分な品質を持っています。
第2章:なぜ今、水性さび止め工法が選ばれているのか?
① 水性塗料の性能が大幅に向上した
最新の水性さび止め塗料は、
● 防さび性能
● 密着性
● 耐候性
● 耐水性
が飛躍的に向上しています。
以前のように「水性は弱い」という時代は終わり、溶剤型に並ぶ、または上回る商品も珍しくありません。
② 臭いが少ない(近隣トラブルを防ぐ)
外壁塗装のクレームで多いのが“臭い”。
水性塗料は臭気が非常に少なく、
● 洗濯物への臭い移り
● 近隣からのクレーム
● ペット・お子様への影響
を抑えることができます。
③ 環境に優しい(VOCが少ない)
VOC=揮発性有機化合物
これは健康被害・環境汚染の原因にもなります。
水性塗料はVOC量が少なく、環境にやさしいことから
● 公共施設
● 学校
● マンション共用部
● 人の多いエリア
でも採用が増えています。
④ 火災リスクが低い
溶剤塗料は引火性があるため扱いに注意が必要ですが、水性塗料は水ベースなので非常に安全。
集合住宅や密集地での施工にも適しています。
⑤ 室内作業にも強い
水性は臭気が少ないため、室内の鉄部や倉庫内の塗装にも最適です。
第3章:水性さび止めの仕組み
水性さび止め下塗り材は、金属表面に「防錆皮膜」を形成し、酸素や水が鉄に触れるのを遮断します。
さらに、
✔ サビの進行を止める成分
✔ 上塗り塗料との密着を高める成分
も含まれているため、金属部を長期的に保護できます。
第4章:どんな部位に使える?
オール水性さび止め工法は、多くの鉄部に対応できます。
● ベランダ手すり
● シャッターボックス
● 庇(ひさし)
● 鉄階段
● 鉄骨部分
● 水切り
● 雨戸・戸袋
● 屋根の板金
外壁塗装と一緒に鉄部を水性で仕上げるケースが増えています。
第5章:施工工程(オール水性さび止め)
① ケレン作業(サビ・汚れ・旧塗膜を落とす)
② 脱脂・清掃
③ 水性さび止め下塗り塗布
④ 乾燥
⑤ 水性中塗り
⑥ 水性上塗り
⑦ 最終チェック
工程ごとにすべて水性を使用するのが特徴です。
第6章:オール水性工法の注意点
注意点① 冬場は乾燥が遅め
水性塗料は気温が低いと乾燥が遅くなります。
→ ただし、職人が乾燥時間を管理すれば問題ありません。
注意点② 旧塗膜が溶剤のときは下地処理が重要
下地処理やケレン作業を丁寧に行えば、水性との相性問題はほぼ解消できます。
注意点③ 重度のサビは補修が必要
もろくなっている鉄部には、さび転換材などの特殊処理が必要なことがあります。
→ トラストホームでは劣化診断のうえ適切に施工します。
第7章:水性 vs 溶剤 比較
| 性能 | オール水性 | 溶剤 |
|---|---|---|
| さび止め性能 | ◎ | ◎ |
| におい | ◎(少ない) | ×(強い) |
| 環境負荷 | ◎ | △ |
| 耐候性 | ◎ | ◎ |
| 室内対応 | ◎ | × |
| 施工性 | 良い | 普通 |
| 火災リスク | 低い | 高い |
溶剤の方が絶対に優れている、という時代ではありません。
第8章:費用相場
鉄部の大きさや数量で変動しますが、
3万円〜15万円程度
(外壁塗装と同時施工の場合は割安)
第9章:おすすめ水性さび止め塗料
● エスケー化研:水性エポサビ
● 関西ペイント:水性エポマリンGX
● 日本ペイント:水性ファインウレタンU100
● アステックペイント:水性メタルプライマー
どれも性能が高く、住宅向けとして安心して使用できます。
第10章:トラストホームのこだわり
トラストホームでは
● 下地処理の徹底
● 乾燥時間の厳守
● メーカー基準の正確な施工
● 住環境への配慮
● 近隣への安全配慮
を徹底し、お客様の建物を長く守る塗装をご提供しています。
第11章:Q&A
オール水性さび止め工法のよくある質問15選
Q1. 水性さび止めは本当にサビに強い?
A. 最新の水性さび止めは溶剤と同等の防錆性能があります。
Q2. 臭いはありますか?
A. ほとんどありません。
シンナー臭が苦手な方でも安心です。
Q3. 雨の日でも塗れますか?
A. できません。
気象条件は溶剤と同じく、晴れ・乾燥状態が必要です。
Q4. 屋根の鉄部にも使えますか?
A. 使えます。
棟板金・水切りなどにも問題なく対応できます。
Q5. 水性塗料は弱いという話を聞きますが?
A. それは昔の話です。
現在の水性は高耐久で、公共工事でも採用されています。
Q6. 価格は溶剤より安い?
A. ほぼ同等です。
性能差がほとんどないため価格差も小さいです。
Q7. 家の中での使用もできますか?
A. できます。
臭いが少なく安全性が高いため、室内鉄部に向いています。
Q8. 施工期間は長くなりますか?
A. 乾燥がやや遅いだけで、ほぼ変わりません。
Q9. どんな建物に向いていますか?
A. 住宅・アパート・学校・公共施設など、ほとんどの建物に適しています。
Q10. すでにサビがひどい部分も塗れますか?
A. 下地処理を行えば対応可能です。
必要に応じてさび転換剤も併用します。
Q11. 塗膜の持ちはどれくらい?
A. 鉄部の場合、状態により7〜12年が目安です。
Q12. 水性塗料は剥がれやすい?
A. 正しい下地処理をすれば剥がれにくいです。
Q13. 冬でも施工できますか?
A. 気温5℃以上であれば施工可能です。
Q14. 水性を選ぶ一番のメリットは?
A. 臭いの少なさ・安全性・環境性の高さです。
Q15. トラストホームは溶剤と水性どちらがおすすめ?
A. 生活環境・建物環境を考えると“水性が標準”と考えています。
まとめ
オール水性さび止め工法は、環境にやさしく・臭いがほぼなく・性能も十分に高い次世代の工法です。
✔ 住む人にやさしい
✔ ご近所にもやさしい
✔ 職人にもやさしい
✔ 地球にもやさしい
さらに、防錆性能や耐候性も高いため、今後は住宅塗替えのスタンダードになっていく工法です。
後悔のないリフォームを実現するためには、以下のポイントを押さえて業者を選ぶことが重要です。
- 中間マージンのかからない、職人直営の自社施工会社を選ぶ。
- 地域に根ざし、その土地の気候や特性を熟知している会社を選ぶ。
- 建物の状態を正確に診断し、最適なプランを提案できる専門知識を持った会社を選ぶ。
福岡で外装リフォームをご検討の際は、ぜひ私たちトラストホームにご相談ください。
トラストホームは、福岡の建物を知り尽くしたプロによる「自社施工」にこだわり、中間マージンを徹底的にカットした適正価格で高品質な工事をお届けします。
お客様の大切な住まいを末永く守るため、最長10年の品質保証と万全のアフターフォロー体制で、安心のリフォームを実現いたします。