鉄はなぜ錆びる?|塗装で守ることの重要性

鉄はなぜ錆びる?|塗装で守ることの重要性
目 次

    鉄は非常に強度が高く、住宅や建物のさまざまな部分に使用されている素材ですが、空気中の水分や酸素と反応して酸化し、錆びてしまうという大きな弱点があります。一度錆が発生すると、見た目が悪くなるだけでなく、

    • 鉄そのものの強度が低下する
    • 内部まで腐食が進行する
    • 放置すると穴あきや破断につながる

    といった深刻なトラブルに発展する可能性があります。そのため、鉄部は「錆びてから対応する」のではなく、錆びる前、または初期段階で対策を行うことが非常に重要です。鉄部を錆びから守る最も有効な方法が、適切な塗料を選び、正しい工程で塗装することです。この記事では、

    • 鉄部が錆びる原因
    • 鉄部塗料のおすすめ
    • 塗装の基本工程と注意点

    について、詳しく解説します。

    ■鉄部が錆びる原因とは?

    鉄部の錆びは、ひとつの原因だけで発生するものではありません。
    多くの場合、複数の要因が重なって錆びが進行します。

    1.空気中の水分(湿気・雨・結露)

    鉄は、水分と酸素が揃うことで酸化反応を起こし、錆が発生します。

    • 雨に直接さらされる場所
    • 湿気がこもりやすい場所
    • 昼夜の温度差で結露が発生しやすい場所

    こうした環境では、特に錆びが進行しやすくなります。ベランダの手すりや鉄骨階段、屋外のフェンスなどは、水分の影響を常に受けるため、注意が必要な部位です。

    2.塩分(沿岸地域・交通量の多い地域)

    海沿いの地域では、空気中に含まれる塩分が鉄部に付着しやすくなります。この塩分は鉄の表面に残り、錆の発生を大幅に促進します。また、沿岸部でなくても、

    • 冬場の凍結防止剤
    • 交通量の多い道路沿い

    などでは、塩分や汚染物質の影響を受けやすくなります。

    3.酸性雨・大気汚染物質

    大気汚染物質を含んだ雨水は酸性に傾き、鉄の表面を腐食させやすくなります。酸性雨が繰り返し鉄部に当たることで、

    • 表面の保護皮膜が破壊される
    • 錆びやすい状態になる

    といった悪循環が起こります。

    ■錆びを放置するリスク

    鉄部が錆びてしまうと、

    • 見た目が悪くなる
    • 強度が低下する
    • 補修では済まず、交換が必要になる

    など、修繕費用が大きく膨らむ原因になります。そのため、錆びを予防するためには、早めの塗装メンテナンスが欠かせません。

    ■鉄部塗料のおすすめ4選

    鉄部塗料には多くの種類があり、使用場所・環境・施工条件に合わせて選ぶことが重要です。ここでは、鉄部塗装でよく使われる代表的な塗料を紹介します。

    1.シリコンタフ

    シリコンタフは、シリコン樹脂を主成分とした鉄部用塗料です。

    ●特長

    • 耐久性が高い
    • 紫外線・酸性雨・塩害に強い
    • 1回塗りで仕上がるタイプもあり作業性が良い

    ベランダの手すり、庇、鉄骨階段など、屋外鉄部の塗装におすすめの塗料です。

    2.カラーさび止め

    カラーさび止めは、防錆性能に加えて、カラーバリエーションが豊富な塗料です。

    ●特長

    • ホワイト、グレー、ブラック、赤さび色など多彩な色展開
    • 乾燥時間が短く、作業効率が良い
    • 防錆力・耐候性が高い

    仕上げ色を意識した下塗りとしても、そのまま仕上げ塗装としても使用できる点が魅力です。

    3.ニュー油性速乾さび止め

    ニュー油性速乾さび止めは、上塗りを美しく仕上げるための下塗り専用塗料です。

    ●特長

    • 防錆効果が高い
    • 鉄部との付着性に優れる
    • 上塗り塗料との相性が良い

    乾燥時間は、

    • 夏場:約2時間
    • 冬場:約4時間

    しっかり乾燥させることで、ひび割れや塗膜のはがれを防ぎます。

    4.超速乾さび止め

    超速乾さび止めは、工期短縮を重視した速乾タイプの下塗り塗料です。

    ●特長

    • 20℃で約2時間乾燥
    • 1日で上塗りまで完了可能
    • 鉄だけでなくアルミにも対応

    短工期が求められる現場や、スケジュールに余裕がない場合に適しています。

    ■鉄部塗料を塗る際の注意点

    1.準備段階での注意点

    • 周囲をしっかり養生する
    • 塗料、刷毛・ローラー、マスキングテープを準備
    • 軍手・保護メガネ・マスクを着用
    • 風が弱く、天候の良い日を選ぶ
    • 気温5℃以下、35℃以上では施工を避ける
    • 使用前に塗料を十分に攪拌する

    2.下地処理(最重要工程)

    • 古い塗膜や錆をしっかり落とす
    • ワイヤーブラシやサンドペーパーを使用
    • 表面の汚れ・油分を除去

    下地処理の良し悪しが、塗装の耐久性を大きく左右します。

    3.塗装時のポイント

    • 塗料は薄く、均一に塗る
    • 一度に厚塗りしない
    • 重ね塗りは乾燥時間を厳守

    4.仕上げ・後片付け

    • 完全乾燥後に養生を剥がす
    • 塗装面を軽く拭き掃除する

    *安全上の注意点

    • 必ず換気の良い場所で作業する
    • 皮膚や目に触れないよう注意
    • 子供の手の届かない場所に保管
    • 火気厳禁

    ■鉄部塗装 Q&A

    Q1.鉄部塗装はなぜ必要なのですか?

    A.鉄は空気中の水分や酸素と反応して必ず錆びる性質があります。塗装は見た目をきれいにするだけでなく、鉄を空気や水分から守り、錆びの発生や進行を防ぐために欠かせないメンテナンスです。


    Q2.少し錆びているだけなら放置しても大丈夫ですか?

    A.おすすめできません。錆びは表面だけでなく、内部に向かって進行していきます。放置すると強度が低下し、最終的には部材交換が必要になるケースもあります。早めの塗装が、結果的に費用を抑えることにつながります。


    Q3.鉄部塗装はどんな場所が対象になりますか?

    A.主に以下のような部分が鉄部塗装の対象です。

    • フェンス・門扉
    • 階段・手すり
    • シャッター
    • ベランダ・バルコニーの手すり
    • 鉄骨・鉄柱

    屋外・屋内を問わず、鉄製の部材は定期的な塗装が必要です。


    Q4.鉄部塗装の基本的な工程を教えてください

    A.鉄部塗装は、以下の工程が基本です。

    1. 下地処理(ケレン)
    2. 錆止め塗装(下塗り)
    3. 上塗り塗装(仕上げ)

    この工程を省略すると、どんな良い塗料を使っても長持ちしません。


    Q5.「ケレン」とは何ですか?

    A.ケレンとは、古い塗膜や錆を落とす下地処理作業のことです。ワイヤーブラシやサンドペーパーなどを使って、錆や汚れをしっかり除去します。鉄部塗装では、仕上がりの耐久性は下地処理でほぼ決まるといっても過言ではありません。


    Q6.錆止め塗料は必ず必要ですか?

    A.はい、必ず必要です。錆止め塗料は、鉄と空気・水分の接触を防ぐ役割を持っています。錆止めを省略すると、短期間で再び錆びてしまいます。


    Q7.鉄部用塗料ならどれを使っても同じですか?

    A.いいえ。鉄部用塗料にも、ウレタン系・シリコン系・フッ素系など種類があり、耐久性や価格、用途が異なります。使用環境やご予算、「どれくらい長持ちさせたいか」によって選ぶことが重要です。


    Q8.外壁用の塗料を鉄部に使うことはできますか?

    A.おすすめできません。外壁用塗料は鉄との密着性が十分でないため、早期剥がれや錆の再発につながる恐れがあります。鉄部には必ず鉄部専用塗料を使用します。


    Q9.鉄部塗装の耐用年数はどのくらいですか?

    A.塗料の種類や環境によりますが、一般的には5~10年程度が目安です。

    • 紫外線
    • 塩害(沿岸部)

    の影響が強い場所では、もう少し短くなる場合もあります。


    Q10.鉄部塗装のタイミングはいつが良いですか?

    A.以下の症状が見られたら、塗り替えのサインです。

    • 塗膜の剥がれ
    • 赤茶色の錆が出ている
    • 表面がザラザラしている
    • 色あせが目立つ

    軽度の段階で塗装するのが理想です。

    ■まとめ

    鉄部は、錆びやすい反面、適切な塗装によって長く使い続けられる素材です。鉄部を錆びから守るためには、

    • 原因を理解する
    • 適切な塗料を選ぶ
    • 正しい工程で塗装する

    この3点が非常に重要です。当社では、鉄部の状態や使用環境に応じて、最適な塗料・施工方法をご提案しています。

    鉄部の錆びや劣化でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

    後悔のないリフォームを実現するためには、以下のポイントを押さえて業者を選ぶことが重要です。

    • 中間マージンのかからない、職人直営の自社施工会社を選ぶ。
    • 地域に根ざし、その土地の気候や特性を熟知している会社を選ぶ。
    • 建物の状態を正確に診断し、最適なプランを提案できる専門知識を持った会社を選ぶ。

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