コロニアルとは?|屋根リフォーム・塗装前に必ず知っておきたい基礎知識
日本の戸建住宅において、もっとも多く採用されてきた屋根材のひとつがコロニアルです。
新築住宅はもちろん、築20年・30年を迎える住宅の多くが、コロニアル屋根を採用しています。
しかし一口に「コロニアル」といっても、実は年代・製品・仕様によって種類や特徴が大きく異なることは、意外と知られていません。
この記事では、
・コロニアルとは何か
・コロニアルの種類
・それぞれの特徴と違い
・劣化症状と注意点
・塗装・補修・カバー工法の考え方
まで、屋根リフォームを検討する前に知っておきたい情報を網羅的に解説します。
- 1. コロニアルとは?|日本で最も普及した屋根材
- 2. コロニアルが普及した理由
- 3. コロニアルの基本構造
- 4. コロニアルの主な種類一覧
- 4.3.1. ① 初期型コロニアル(1980年代~1990年代前半)
- 4.3.2. 特徴
- 4.3.3. メリット
- 4.3.4. デメリット
- 4.3.5. ② アスベスト含有コロニアル(1990年代)
- 4.3.6. 特徴
- 4.3.7. メンテナンスの考え方
- 4.3.8. ③ ノンアスベスト初期型コロニアル(2000年代前半)
- 4.3.9. 最も注意が必要な世代
- 4.3.10. 特徴
- 4.3.11. よく見られる症状
- 4.3.12. ④ 改良型ノンアスベストコロニアル(2000年代後半~)
- 4.3.13. 改良により耐久性向上
- 4.3.14. 特徴
- 4.3.15. メンテナンス
- 4.3.16. ⑤ 高耐久型コロニアル(近年の製品)
- 4.3.17. 現行主流タイプ
- 4.3.18. 特徴
- 5. コロニアルの劣化症状と原因
- 6. コロニアル屋根のメンテナンス方法
- 7. コロニアル屋根で後悔しないために
コロニアルとは?|日本で最も普及した屋根材
コロニアル=化粧スレート屋根
コロニアルとは、一般的に化粧スレート屋根を指す呼び名です。セメントを主成分とし、繊維材料を混ぜて薄く成形された屋根材で、
・軽量
・施工しやすい
・コストを抑えやすい
といった理由から、1990年代以降の日本住宅で急速に普及しました。現在では「スレート屋根」と呼ばれることも多いですが、コロニアルという名称が広く定着しています。
コロニアルが普及した理由
理由① 屋根が軽く耐震性に有利
コロニアルは瓦屋根に比べて非常に軽量です。屋根が軽いほど建物の重心が下がり、地震時の揺れを軽減できます。そのため、耐震性を重視する日本の住宅事情と相性が良く、特に木造住宅で多く採用されてきました。
理由② コストバランスが良い
・材料費
・施工費
ともに比較的抑えやすく、新築コストを下げやすい点も大きな理由です。
理由③ デザインがシンプルで合わせやすい
和風・洋風を問わず、外観に馴染みやすい点も評価されています。
コロニアルの基本構造
コロニアルは以下のような構造で成り立っています。
・基材:セメント
・補強材:繊維素材
・表面:塗装仕上げ
つまり、表面の塗膜が防水性を担っている屋根材です。この構造が、後述する劣化やメンテナンスの考え方に大きく関わってきます。
コロニアルの主な種類一覧
コロニアルは、大きく以下のように分類できます。
- 初期型コロニアル(旧世代)
- アスベスト含有コロニアル
- ノンアスベスト初期型コロニアル
- 改良型ノンアスベストコロニアル
- 高耐久型コロニアル
それぞれ詳しく見ていきます。
① 初期型コロニアル(1980年代~1990年代前半)
特徴
・アスベスト含有
・非常に割れにくい
・耐久性が高い
この時代のコロニアルは、強度確保のために**アスベスト(石綿)**が使用されていました。
メリット
・割れにくい
・反りにくい
・基材が非常に丈夫
現在でも築30年以上経過しているにも関わらず、屋根材自体は健全なケースも多く見られます。
デメリット
・アスベスト含有のため撤去時に注意が必要
・将来的な処分費用が高くなりやすい
② アスベスト含有コロニアル(1990年代)
特徴
・アスベスト規制前の最終世代
・耐久性と施工性のバランスが良い
この時代の製品は、性能面では非常に優秀です。
メンテナンスの考え方
・塗装によるメンテナンスが比較的有効
・基材がしっかりしているため、塗装後も安定しやすい
③ ノンアスベスト初期型コロニアル(2000年代前半)
最も注意が必要な世代
アスベスト規制により、各メーカーが急遽ノンアスベスト化を進めた時期の製品です。
特徴
・アスベスト不使用
・強度不足
・割れ・欠け・反りが発生しやすい
この世代のコロニアルは、耐久性に大きな課題を抱えています。
よく見られる症状
・屋根材のひび割れ
・欠け落ち
・先端の反り
・重なり部分の破損
塗装をしても、基材劣化が進行している場合は根本解決にならないことが多いです。
④ 改良型ノンアスベストコロニアル(2000年代後半~)
改良により耐久性向上
初期ノンアスベストの反省を踏まえ、
各メーカーが配合・構造を改良した世代です。
特徴
・ノンアスベスト
・一定の強度を確保
・適切なメンテナンスで長期使用可能
メンテナンス
・定期的な塗装
・部分補修
によって、比較的安定した維持が可能です。
⑤ 高耐久型コロニアル(近年の製品)
現行主流タイプ
現在主流となっているのが、高耐久仕様のコロニアルです。
代表的な製品は、ケイミューなどが展開しています。
特徴
・基材の耐久性向上
・表面塗装の高耐候化
・色あせしにくい
初期性能が高く、メンテナンスサイクルも長めに設定できます。
コロニアルの劣化症状と原因
① 色あせ
表面塗膜の劣化によるもので、防水性能低下のサインです。
② コケ・藻の発生
防水性が低下すると、屋根材が水分を含みやすくなります。
③ ひび割れ・欠け
特にノンアスベスト初期型で多く見られます。
④ 反り・浮き
重なり部分から雨水が侵入しやすくなります。
コロニアル屋根のメンテナンス方法
塗装
・美観回復
・防水性回復
ただし、屋根材の状態によっては不向きな場合もあります。
部分補修
割れや欠けを補修材で補強する方法です。
カバー工法
既存屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法。
・解体不要
・工期短縮
・断熱性向上
葺き替え
屋根材をすべて撤去し、新しくする方法。
・根本的な解決
・費用は高め
コロニアル屋根で後悔しないために
コロニアルは非常に優れた屋根材ですが、
・世代による性能差
・劣化状態
・将来の住まい方
を考慮せずに工事を行うと、「塗装したのにすぐダメになった」という結果になりかねません。
まとめ|コロニアルは「種類の見極め」がすべて
コロニアル屋根は、
・種類
・製造年代
・劣化状況
によって、最適なメンテナンス方法が大きく異なります。
屋根塗装・屋根リフォームを検討する際は、まず自宅のコロニアルがどの種類に該当するのかを正しく診断することが重要です。その上で、
・塗装
・補修
・カバー工法
・葺き替え
の中から、最適な選択を行うことで、住まいを長く安心して守ることができます。
後悔のないリフォームを実現するためには、以下のポイントを押さえて業者を選ぶことが重要です。
- 中間マージンのかからない、職人直営の自社施工会社を選ぶ。
- 地域に根ざし、その土地の気候や特性を熟知している会社を選ぶ。
- 建物の状態を正確に診断し、最適なプランを提案できる専門知識を持った会社を選ぶ。
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