【福岡】屋根の葺き替え費用と相場、長持ちさせるための全知識
2025.10.27更新
屋根の葺き替え工事は、住まいを長期的に守るための重要なリフォームです。
費用は100万円を超えることもあり、決して安い買い物ではありません。
だからこそ、正しい知識を身につけ、後悔のない選択をすることが大切です。
このページでは、屋根葺き替え工事の基本から専門的なポイントまでを、分かりやすく解説していきます。
1.屋根の葺き替え工事とは?
葺き替え工事とは、古い屋根材をすべて撤去し、下地から新しくする工事です。
屋根を新築時と同等か、それ以上の状態に蘇らせることができます。
雨漏りの根本解決や、住まいの長寿命化に最も効果的な方法です。
屋根材別の葺き替え費用目安
現在の屋根材の種類や、アスベストの有無などで費用は変動します。
| 現在の屋根材 | 葺き替え費用の相場 |
| 瓦屋根(葺き土なし) | 120万円 〜 170万円 |
| 瓦屋根(葺き土あり) | 160万円 〜 210万円 |
| スレート屋根(アスベストなし) | 110万円 〜 150万円 |
| スレート屋根(アスベストあり) | 130万円 〜 170万円 |
| 金属屋根(トタンなど) | 100万円 〜 130万円 |
| アスファルトシングル | 120万円 〜 170万円 |
※一般的な2階建て住宅(屋根面積80㎡)の目安です。※足場の費用は別途必要です。
葺き替え工事のメリット・デメリット
【メリット】
- 屋根の寿命が40年以上となり、長期的な安心につながる。
- 重い瓦から軽い金属屋根にすると、家の耐震性が向上する。
- 屋根の下地から確認・補修するため、雨漏りの原因を根本から解消できる。
【デメリット】
- カバー工法(重ね葺き)に比べて費用が高くなる。
- 工期が7日〜10日程度と比較的長くなる。
- 解体作業時に騒音やほこりが発生する。
葺き替え工事は、こんな方におすすめです
- 今後25年以上、今の家に住み続ける予定の方。
- 築15年以上の中古住宅を購入された方。
- アスベストを含むスレート屋根にお住まいの方。
- 家の耐震性に不安を感じている方。
- 雨漏りが発生してから時間が経ってしまった方。

2.葺き替えでおすすめの屋根材
最近の葺き替えでは、軽くて丈夫な金属屋根が主流です。
特に性能が向上した新しい鋼板が人気を集めています。
おすすめ1位:断熱材一体型エスジーエル鋼板

- ガルバリウム鋼板の3倍以上の耐久性を持つ次世代の鋼板です。
- 断熱材が一体化しており、夏の暑さや冬の寒さを和らげる効果があります。
- 高い防水性と、サビに強い性質を兼ね備えています。
おすすめ2位:ROOGA(ルーガ)

- 瓦のような高級感のある見た目ですが、重さは瓦の半分以下です。
- 衝撃に強く、台風時の飛来物でも割れにくい特徴があります。
- 軽量なため、家の耐震性を損ないません。
おすすめ3位:石粒付き金属屋根

- 表面の石粒が高級感を演出し、雨音を静かにする効果があります。
- 断熱材一体型の金属屋根より、価格を抑えられる場合があります。
- カラーバリエーションが豊富で、デザイン性が高いです。
3.葺き替えの費用と適切な時期
葺き替え費用を大きく左右するのは「業者選び」です。
ハウスメーカーなどを介さず、専門の工事会社に直接依頼することで、中間マージンを削減できます。
屋根材を保管する自社倉庫を持っているかどうかが、信頼できる専門業者を見分ける一つのポイントです。
また、自治体によってはリフォーム補助金が使える場合もあるため、事前に確認しましょう。
屋根材ごとの葺き替え時期の目安
| 屋根材の種類 | 葺き替えを検討する時期 |
| 瓦屋根(土葺き) | 歪みやズレがあれば早急に |
| 瓦屋根(乾式工法) | 築40年〜 |
| セメント瓦 | 築30年〜40年 |
| スレート(アスベスト有) | 築35年〜 |
| スレート(アスベスト無) | 築15年〜30年 |
| トタン屋根 | 築25年〜 |
| アスファルトシングル | 築25年〜 |
葺き替えを検討すべきサイン
サイン1:下地(野地板)が傷む前

屋根材の下にある「野地板」が腐食すると、余分な補修費用がかかります。
野地板が健全なうちに葺き替えを行うのが最も経済的です。
サイン2:雨漏りの発生

雨漏りは建物の寿命を縮める危険信号です。
放置すると内部の腐食が進み、修理費用が高額になります。
雨漏りを発見したら、すぐに専門家へ相談しましょう。
4.葺き替え工事の具体的な流れ

①近隣挨拶・足場設置
工事開始前にご近所様へご挨拶し、安全な作業スペースを確保します。
②既存屋根の解体・撤去
古い屋根材を丁寧に取り外します。
③下地(野地板)の清掃・補修
下地の状態を確認し、必要であれば補修や補強を行います。
④新しい野地板の増し張り
既存の野地板の上に、新しい構造用合板を張って強度を高めます。
⑤防水シート(ルーフィング)の施工
雨水の浸入を防ぐ、非常に重要な防水層を作ります。
⑥新しい屋根材の設置
選んだ屋根材を、基準に沿って正確に取り付けていきます。
⑦棟板金などの取り付け
屋根のてっぺんや端の部分を、専用の板金で仕上げます。
⑧最終確認・清掃・足場解体
工事箇所を隅々までチェックし、周辺を清掃して工事完了です。

5.失敗しないための4つの重要ポイント
後悔しない葺き替え工事のために、以下の点を確認しましょう。
ポイント①:【法律で義務化!】アスベスト調査は確実に行われていますか?

古い屋根材(特に2004年以前のスレート屋根など)には、健康被害を引き起こすアスベストが含まれている可能性があります。
現在、法律により、解体・改修工事の前には必ず有資格者によるアスベスト調査が義務付けられています。
この調査を怠ると、工事中にアスベストが飛散し、ご家族や近隣の方々の健康を脅かすだけでなく、工事を依頼したお客様自身も罰せられる可能性があることをご存知でしょうか(両罰規定)。
契約前に、業者に「有資格者によるアスベスト調査報告書」を提出してもらえるか、必ず確認しましょう。
私たちトラストホームでは、有資格者が責任を持って調査・報告を行いますのでご安心ください。
ポイント②:【家の強度に関わる!】野地板は「構造用合板」が使われていますか?

屋根葺き替えでは、多くの場合、既存の屋根材の下にある「野地板(のじいた)」という下地材の上に、新しい野地板を重ね張りします。
この新しい野地板には、必ず「構造用合板」という、建物の強度(特に耐震性)を高めるために作られた、JAS規格認定の合板を使用しなければなりません。
安価な普通の合板(コンパネなど)では、屋根全体の強度が不足し、地震の際に危険な場合があります。
ポイント③:【雨漏り・害獣対策】壁との隙間は、きちんと塞がれますか?

特に、重い瓦屋根から軽い金属屋根などに葺き替える場合、屋根の厚みが変わることで、屋根の端(軒先)と外壁の間に隙間ができてしまうことがあります。
この隙間をそのままにしておくと、そこから雨水が浸入して雨漏りの原因になったり、鳥やネズミ、害虫などが侵入する経路になったりする可能性があります。
見積もりや打ち合わせの際に、「軒先や壁際の隙間を、板金などで塞ぐ処理は含まれていますか?」と確認しましょう。
丁寧な業者は、必ずこの処理を行います。
ポイント④:【特に古い瓦屋根】屋根面の歪みを直す「下地調整」は行われますか?

瓦の下に土を敷いて葺く「土葺き(つちぶき)」という古い工法で建てられた瓦屋根の場合、長年の瓦と土の重みで、屋根の面(野地板)が波打つように歪んでしまっていることがほとんどです。
この歪んだ面に、そのまま新しい軽い屋根材を張っても、うまく固定できず、すぐに浮きやガタつきが発生し、長持ちしません。
そのため、新しい屋根材を張る前に、歪んだ屋根面を平らにする「下地調整」という作業が絶対に必要になります。
6.葺き替え工事でよくある質問
はい、あります。
金属製の瓦風屋根材や、軽量なセメント系屋根材「ROOGA」などが人気です。
はい、改善します。
元の屋根が瓦などの重い屋根材であれば、野地板の重さを差し引いても全体として大幅に軽量化されるため、耐震性が向上します。
一般的な住宅でおよそ10日前後が目安です。
ただし、天候によって工期が延びる可能性があります。
屋根裏にある貴重品は、ほこりを避けるため事前に移動や養生をお願いします。
また、工事期間中は駐車スペースなどを資材置き場としてお借りする場合がございます。
| 外壁・屋根の状態、ご予算に応じた 適切な工事をご提案いたします。 福岡で外装についてお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。 フリーダイヤル:0120-52-1124 年中無休(9:00-19:00) ✉️ お問い合わせ・無料診断のお申し込みはこちら (24時間受付) |
まとめ:福岡の屋根葺き替えならトラストホームへ
屋根の葺き替えは、正しい知識と信頼できる業者選びが成功の鍵です。
トラストホームは、福岡を拠点にお客様の大切な住まいを守るために、最適なご提案をお約束します。
- 建物を熟知したプロが、お客様の屋根に最適な葺き替えプランを適正価格でご提案します。
- 技術力の高い自社職人が一貫して施工を行い、高品質な仕上がりを実現します。
- 最長10年の品質保証と地域密着の迅速な対応で、工事完了後も末永く安心です。
ご相談・お見積もりは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。