エスケー化研|SKタイカシート
こんにちは。福岡の塗装専門店トラストホームです。
今回は、【SKタイカシート】を紹介します!
■SKタイカシートとは
SKタイカシートは、これまでの耐火被覆材の常識を覆す、シートタイプの次世代耐火被覆材です。
従来の耐火被覆は、吹付け材やボード材など、厚みを確保して耐火性能を得る方法が一般的でしたが、SKタイカシートは「湿式から乾式へ」という発想で、世界で初めて耐火被覆材をシート化した点が大きな特長です。
鉄骨造建築では、耐火被覆は安全性を担保する重要な要素である一方、施工期間や仕上がり、意匠性、改修時の扱いやすさなど、課題も少なくありません。
SKタイカシートはそうした課題に対して、薄膜で美しく仕上げられ、短工期で施工できる耐火被覆材として注目されています。
また、下地となる鉄骨の意匠を活かしやすいことも大きなポイントで、意匠性の高い建物や、空間をスッキリ見せたい建物のリニューアル工事にも適しています。■認定・仕様の概要(1時間・2時間耐火対応)
SKタイカシートは、シートタイプで1時間耐火、2時間耐火の認定を取得しています。
さらに、耐火塗料との複合認定も取得しており、用途や仕上げの要望に合わせて計画が可能です。
代表的な厚みの例としては以下のように案内されています。
梁:1.5mmまたは3mm
柱:1.7mmまたは3mm
耐火被覆材はどうしても「厚くなるほど、スペースを圧迫しやすい」という特性がありますが、SKタイカシートは耐火被覆材の中でも薄膜仕上げができるため、建物の有効スペース確保にも貢献します。
また、従来の耐火被覆で必要になりがちな厚み管理の負担が軽減される点も、スマートマテリアルと評価される理由の一つです。
■SKタイカシートが選ばれる3つのメリット
SKタイカシートが求められる理由は大きく3つあります。
短工期・薄膜・意匠性を同時に満たせることが、多くの現場で評価されています。
●メリット1:工期を大幅に短縮できる
耐火被覆工事は、工程数が多く工期が延びやすい工種のひとつです。
しかしSKタイカシートは、シートを貼り付けて仕上げる施工方式のため、工期短縮につながります。
1時間耐火の場合は、SKタイカシートを1~2枚貼るだけで仕上げられます。
2時間耐火の場合は、SKタイカシートを2枚貼るだけで仕上げられます。
耐火塗料と比較して工期を約4分の1に短縮できるとされ、条件によっては3日程度で仕上げられるケースもあります。
また、鋼管柱を仕上げる場合でも、既存仕上げ用タイカ被覆と比較して工期短縮が期待できます。
リニューアル工事では「操業を止められない」「入居開始まで時間がない」「工期が最優先」といった条件が多いため、短工期のメリットが特に活きる場面が増えています。
●メリット2:耐火被覆材として非常に薄膜に仕上げられる
SKタイカシートの大きな特長の一つが、薄膜仕上げです。
屋内・準屋外のどちらにおいても、鋼管柱の外径とほとんど変わらない見た目で仕上げられるため、他の耐火被覆材と比べても「太って見えにくい」「圧迫感が少ない」というメリットがあります。
薄膜仕上げができることで、次のような点で効果が期待できます。
・床面積や室内の有効スペースが広がる
・廊下やピロティなどの通行スペースを確保しやすい
・天井高の制約を受けやすい建物でも計画が立てやすい
・設備配管の納まりやスリーブ貫通の有効径を確保しやすい
特に、鉄骨梁の耐火被覆材を検討する際に「被覆厚のせいでスリーブ貫通部の有効径が確保できない」という悩みは多いですが、薄さが強みのSKタイカシートであれば、見た目もすっきり綺麗な仕上がりを目指しやすくなります。
●メリット3:美しい表面仕上がりで意匠性が向上する
耐火被覆は「安全性のために必要だが、見た目は妥協しがち」という分野でもあります。
SKタイカシートは、耐火塗料では難しいとされる平滑仕上げが可能になり、仕上げ材の選定によって意匠性の向上が期待できます。
また、塗装仕上げだけでなく、塩ビシートやシート建材仕上げの施工が可能です。
たとえば、SKタイカシート施工後に塩ビシートや、シート建材(例:グラニピエーレ等)を施工することで、空間デザインの幅を広げることができます。
店舗・公共施設・ホール・図書館・空港など、見た目の品質が求められる建築用途でも採用実績があることは、意匠性面の強みを裏付けています。
■こんな建物・工事にSKタイカシートがおすすめ
SKタイカシートは、スペースの有効性を求められる建物、意匠性の高い建物、短期間工事を求められるリニューアルなど、幅広い需要に対応して市場が拡大しています。
ここでは、現場でよくあるケース別に、SKタイカシートが選ばれやすい理由をご紹介します。
こんな場合はSKタイカシートがおススメ!!
◇ケース1◇高い意匠性を求めるシート仕上げ施工◇
鉄骨を見せるデザイン、無機質すぎないデザイン、上質感のある内装を作りたい場合、耐火被覆の仕上がりはとても重要です。
SKタイカシートは、塗装仕上げだけでなく、塩ビシートや各種シート建材仕上げが可能なため、仕上げの自由度が高く、デザインの幅を広げられます。
シート建材との併用を前提に計画できる点が、従来材との差別化につながります。


(SKタイカシートを施工後、シート建材を施工)
◇ケース2◇けい酸カルシウム板の破損による改修工事
倉庫、配送センター、工場などの柱に乾式ボード類を採用している物件では、フォークリフトの衝突や、地震などの揺れによって乾式ボードが破損し、繰り返しの補修に悩むケースがあります。SKタイカシートであれば、リニューアル改修でも材料の飛散が少なく施工でき、工期が短く、低臭でメンテナンスしやすい点がメリットになります。破損が起きやすい環境で、繰り返しの修理負担を減らしたい現場に向いています。

(けい酸カルシウム板の破損)
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(けい酸カルシウム板撤去後、SKタイカシートを施工)
◇ケース3◇スリーブ貫通及び高層建物の天井部分の施工
梁の耐火被覆では、被覆材の厚みが原因でスリーブ貫通の有効径が確保できず、設備計画や納まりが厳しくなることがあります。SKタイカシートは薄膜で施工できるため、貫通部の有効径を確保しやすく、見た目もスッキリ仕上げやすいという利点があります。また、天井高を高く取りたい場合も、被覆材が厚いと天井を下げざるを得なくなりますが、SKタイカシートであればスペースを圧迫しにくく、有効活用につながります。

◇ケース4◇ロックウールの脱落による改修工事
駐車場などでロックウールが破損・脱落してしまった場合、除去後にSKタイカシートを施工することで、リニューアル改修でも材料の飛散が少なく、短工期・低臭でメンテナンスが可能になります。
周囲への配慮が必要な現場や、清掃負担を抑えたい現場でも検討しやすい工法です

■SKタイカシートの耐火性能の考え方
■試験1■ 柱一時間・載荷加熱試験結果((一財)日本建築総合試験所)
〇試験規格:(一財)日本建築総合試験所、建築評定センタ-制定
柱一時間の載荷加熱試験などが行われています。
載荷加熱試験とは、試験体に荷重をかけながら加熱し、耐火性能を評価する方法で、構造体としての条件を想定した試験といえます。

載荷加熱試験:試験体に荷重をかけながら加熱し、耐火性能を評価する方法

■試験2■加熱発泡機構
SKタイカシートは、通常時は一般塗装仕上げと同様の外観ですが、火災時に熱を受けると250℃前後で発泡を開始し、炭化層を形成します。
その炭化層が断熱層となり、鉄骨の温度上昇を抑える働きをします。
この「熱を受けたときに断熱層を形成する」という考え方が、耐火性能を支える重要な要素です。

■試験3■耐久性能
SKタイカシートは促進試験(凍結融解試験)を実施しており、凍結融解試験後も初期と同様の性能を維持したとされています。
凍結融解試験は、寒暖差や水分の影響を想定した試験であり、長期使用を見据えた材料としての信頼性に関わるポイントです。

凍結融解試験、21サイクル後も初期と変わらない性能を維持
■施工手順(柱:屋内・準屋外)
鋼管柱は、SKタイカシートをボンドで貼り付けることで耐火被覆が実現できます。
仕様に応じてシート枚数や厚みが決まります。
1時間耐火は鋼管サイズ毎に
・3mm・1.7mm厚シートの1枚貼り
・1.5mm厚シートの2枚貼り
などの仕様で性能確保が想定されています。
2時間耐火は
・1.5mm厚シートの2枚貼り
などの仕様で性能確保が想定されています。
施工の基本的な流れは次の通りです。
①SKタイカシートボンドを塗る
②墨出し位置に合わせSKタイカシートを貼り付ける
③端部は突合せで順次貼り付ける
④縦横目地部にガラスメッシュテープを接着する
⑤ヒートガンで加熱しローラーで融着・圧着する
⑥仕上げパテを行う(目地部パテ処理または総パテ処理)
仕上げは、上塗り塗装仕上げだけでなく、塩ビシート貼り、シート建材貼りなど、用途に応じて選定できます。

【仕上例1.上塗り(塗装仕上げ)】

【仕上例2.塩ビシート貼り・及びシート建材貼り】
■ケース別施工仕様例(梁・柱の納まり対応)
SKタイカシートは、現場により異なる下地条件に対応した施工仕様例が用意されており、スプライスプレート、スチフナ、エレクションピース、シーム跡、ダイヤフラムなどがある場合でも、納まりに合わせて施工が可能です。
梁屋内:スプライスプレート/スチフナがある場合
・ボンドを塗布
・プレート部は先行貼り
・端部は突合せまたは10mm以上の重ね貼り
柱:エレクションピース/シーム跡がある場合
・極力溶断研磨を行う
・下塗り後、凹凸はパテ処理
・ヒートガンで加熱し隙間ができないよう圧着
柱:完全平滑をご要望の場合
・溶断研磨を行う
・下塗り後にパテで不陸調整して貼り付け
柱:ダイヤフラムがある場合
・本寸法に合わせて切断
・ヒートガンで加熱
・ローラーで圧着
梁にロックウールを使用する場合の分割施工
・短工期の特長を活かし、分割施工が可能
・分割でもコスト大幅増になりにくいとされる
■準屋外での施工・取り扱い注意点
準屋外で適用する場合は、納まりと維持管理が重要です。
柱の根本処理(床面接触部に雨水が滞留しないシール処理)や、無耐火部材との取合い処理など、雨水の侵入を前提にした計画が必要です。
また、SKタイカシートは、下塗り用塗料(錆止め)、耐火シート、シーラー、上塗り塗料の複層で構成されており、シーラーと上塗り塗料によって保護されることで性能が維持されます。
上塗り塗膜の劣化や傷が原因で雨水が耐火シートへ侵入した場合、割れ、浮き、剥離などの予測しにくい劣化が生じ、耐火性能が低下する可能性があります。
そのため、施工後は塗膜面に傷を付けないことが重要で、金物の設置なども注意が必要です。
■維持管理・点検の考え方
SKタイカシートは、建築物が供用される期間において耐火性能を維持する必要があるため、引渡し後は建物所有者様による定期的な自主検査が推奨されています。
傷や塗膜劣化を早期に発見し、適切な補修や塗り増しを行うことで、性能維持につながります。
点検の目安
日常点検:方法は目視、1年ごとに1回
臨時点検:目視・触診、日常点検で異常が認められた時
劣化の例として、白亜化、われ、ふくれ、剥がれなどが挙げられています。
こうした症状が見られた場合は早めの補修が重要です。
■メンテナンスサイクル(上塗り材別の目安)
上塗りの種類によって、塗り増し時期の目安が異なります。
ポリウレタン樹脂系:10~12年程度
アクリルシリコン樹脂系:12~15年程度
フッ素樹脂系:15~20年程度
ただし、地域、立地条件、施工部位、方角などによって異なるため、あくまで参考値として計画し、点検と状態に応じて判断することが大切です。
■採用実績(参考)
SKタイカシートは、さまざまな施設で採用実績があります。
大村進・美枝子記念聖路加臨床学術センター(東京都)
旭川空港(北海道)
高砂市立図書館(兵庫県)
新太田市民会館(群馬県)
意匠性が求められる施設や、不特定多数が利用する公共性の高い施設で採用されている点は、材料選定時の参考になります。
■福岡で耐火被覆・鉄骨の塗装や改修をご検討中の方へ(トラストホームから)
SKタイカシートは、工期短縮・薄膜・意匠性を両立できる耐火被覆材として、倉庫・工場・配送センター・駐車場・公共施設など幅広い建物で活用が進んでいます。
特に、改修工事で「飛散を抑えたい」「短工期で終わらせたい」「においを抑えたい」「見た目もきれいにしたい」といった要望がある場合、検討価値の高い選択肢となります。
外装・鉄骨の状態、ご予算、施工条件に応じて、最適な工事方法をご提案いたします。
福岡で耐火被覆や鉄骨塗装・改修についてお悩みがありましたら、お気軽にトラストホームまでご相談ください。