福岡の厳しい夏に!断熱リフォームで電気代を節約し快適な暮らしへ
2025.10.27更新
福岡の夏は、年々厳しさを増しているように感じませんか。
日中の熱気で二階が蒸し風呂のようになったり、一日中エアコンが手放せず電気代が気になったり。
多くの方が、夏の住まいの暑さにお悩みのことと思います。
実は、そのお悩みの大きな原因の一つが「屋根」にあるかもしれません。
屋根は、家の中で最も太陽の熱を受ける場所です。
この記事では、夏の暑さを根本から解決し、冬も快適に過ごせる「断熱屋根リフォーム」について、専門家の視点から詳しく解説します。
1.断熱屋根材とは何か

断熱屋根材とは、断熱材が裏面に一体化された金属製の屋根材を指します。
工場で屋根材と断熱材を一体成型して製造される建材です。
屋根材そのものが断熱機能を持つため、高い効果が期待できます。
夏は涼しく、冬は暖かい室内環境づくりに大きく貢献します。
近年ではその高い性能が評価され、新築やリフォームで選ばれることが増えています。
国内の屋根材メーカーが長年にわたり開発と改良を重ねており、品質も確立されています。
2.断熱と遮熱の仕組みと違い

屋根の暑さ対策には「断熱」と「遮熱」という二つの考え方があります。
この二つは似ているようで、役割が全く異なります。
遮熱とは
太陽の光を反射させることで、屋根の表面温度が上がるのを抑える性能です。
夏の強い日差しに対して効果を発揮します。
ただし、熱の伝わり自体を防ぐわけではないため、効果は限定的です。冬場は太陽の熱まで反射してしまい、室内が暖まりにくくなる場合があります。
断熱とは
熱そのものが伝わるのを防ぐ性能です。
魔法瓶のように、外の熱を中に入れない、中の熱を外に逃がさない効果があります。
夏は外からの熱の侵入を、冬は室内の暖房熱が逃げるのを防ぎます。一年を通して冷暖房の効率を高め、光熱費の削減につながります。
| 性能 | 夏の効果 | 冬の効果 | 特徴 |
| 遮熱 | 太陽光を反射し、屋根表面の温度上昇を抑制する | 太陽の熱を反射し、室内が暖まりにくい | 夏に特化した性能 |
| 断熱 | 外部の熱が室内へ侵入するのを防ぐ | 室内の暖かい空気が外部へ逃げるのを防ぐ | 一年中効果がある |
快適な住環境と光熱費の抑制を両立させるためには、断熱性能を重視することが重要です。
3.断熱材一体型金属屋根のメリット
断熱材一体型の金属屋根には、断熱効果以外にも多くのメリットがあります。
①光熱費の削減

屋根は家全体の熱の出入りが最も大きい場所の一つです。
断熱材一体型金属屋根は、屋根材の裏側に密着した断熱層が、夏は太陽からの熱の侵入を、冬は室内の暖かい空気の流出を効果的にブロックします。
これにより、エアコンや暖房器具に過度な負担をかけることなく、少ないエネルギーで室内を快適な温度に保つことが可能になります。
結果として、冷暖房効率が大幅に向上し、月々の「電気代の節約」に大きく貢献します。
特に、夏の暑さが厳しい福岡では、その経済的なメリットを実感しやすいでしょう。
②快適な室内環境

「夏場の2階が蒸し風呂のよう…」
「冬は足元から冷気が上がってくる…」
そんなお悩みはありませんか?
断熱材一体型金属屋根は、こうした不快感を大きく和らげます。
夏は屋根からの「輻射熱」を大幅にカットし、室温の上昇を抑制。
冬は室内の暖かさを外へ逃がしにくくするため、「底冷え感を緩和」します。
屋根裏の温度変化も緩やかになるため、家全体の温度が安定しやすくなり、一年を通してより快適な居住空間を実現します。
③遮音性の向上

屋根材の裏面に高密度で充填された断熱材が、雨粒が屋根に当たる際の「振動を吸収・抑制」する効果を発揮します。
まるで布団を被せたような状態になるため、一般的なトタン屋根のような「カーン、カーン」という甲高い音ではなく、大幅に軽減されたソフトな音になります。
これにより、雨の日でも静かで落ち着いた室内環境を守ることができます。
④結露の抑制

結露は屋根裏の急激な温度変化によって空気中の水蒸気が水滴になることで発生し、屋根の下地である「野地板の腐食」や「カビの発生」を引き起こします。
断熱材一体型金属屋根は、屋根裏の温度変化を緩やかにすることで、この結露の発生リスクを大幅に抑制します。
結露を防ぐことは、目に見えない部分の劣化を防ぎ、結果として「大切な住まいの寿命を延ばす」ことに繋がる、非常に重要なメリットなのです。
4.他の屋根材との断熱性能の比較
断熱屋根材は、他の屋根材と比較してどの程度の性能差があるのでしょうか。
特に、石粒付き鋼板という屋根材と比較されることがあります。
あるメーカーが公開している比較データを見てみましょう。
これは真夏の条件下で、各屋根材の野地板裏の温度を測定したものです。
| 屋根材の種類 | 野地板裏の温度 | 備考 |
| 断熱材一体型屋根 | 26.6℃ | 室温も26.6℃で安定 |
| 石粒付き鋼板 | 49.0℃ | エアコンで室温を20℃に設定 |
このデータから、断熱材一体型屋根がいかに外部の熱を遮断しているかが分かります。
石粒付き鋼板も、屋根材と下地の間に空気層を作ることで断熱効果を持たせています。
しかし、その空気層の厚みは製品によって異なり、断熱性能にも差が出ます。
一方で、断熱材一体型屋根は、高品質な断熱材そのもので熱の伝達を防ぐため、より確実で高い効果を発揮します。
| 外壁・屋根の状態、ご予算に応じた 適切な工事をご提案いたします。 福岡で外装についてお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。 フリーダイヤル:0120-52-1124 年中無休(9:00-19:00) ✉️ お問い合わせ・無料診断のお申し込みはこちら (24時間受付) |
5.代表的な断熱屋根材の商品
国内メーカーから、性能の高い断熱屋根材が販売されています。
ここでは代表的な2つの商品をご紹介します。
アイジー工業「スーパーガルテクト」

金属サイディングの国内最大手メーカーが製造する断熱屋根材です。
芯材には燃えにくい硬質イソシアヌレートフォームを使用しています。
屋根材同士をはめ込む「かん合部」にも断熱材が充填されており、屋根全体を隙間なく断熱できるのが大きな特徴です。
その高い性能は公にも認められ、文部科学大臣賞を受賞した実績もあります。
ニチハ「横暖ルーフ」

外壁材の最大手メーカーであるニチハが製造する、20年以上の販売実績を持つ製品です。
長年の実績に裏打ちされた信頼性の高さが魅力です。
最上位グレードの「横暖ルーフαS」は、厚さ17mmの断熱材を使用し、非常に高い断熱性能を誇ります。
こちらも屋根全体を断熱材で覆うことができる構造になっています。
6.断熱リフォームに関する補助金について

省エネを目的としたリフォームには、国や自治体から補助金が交付されることがあります。
しかし、現在の国の制度では、断熱屋根材を用いた屋根リフォーム単体では補助金の対象外となるケースがほとんどです。
国の補助金は、壁や天井、床といった部位への断熱工事を主な対象としているためです。
ただし、自治体によっては独自の補助金制度を設けている場合もあります。
お住まいの市区町村の制度については、別途確認することをおすすめします。

まとめ
最後に、断熱屋根リフォームの要点をまとめます。断熱性能の高い屋根材を選ぶことで、暮らしに多くのメリットが生まれます。
- 一年を通して室内温度が安定し、快適な住環境が手に入る
- 冷暖房の効率が上がり、長期的な光熱費を削減できる
- 気になる雨音を和らげ、静かな室内環境に貢献する
- 結露を抑制し、大切なお住まいを湿気や腐食から守る
このような高性能な断熱屋根材ですが、その効果を最大限に引き出すには、建物の構造を熟知したプロによる施工が不可欠です。
私たちトラストホームは、建物を知り尽くした外装リフォームのプロフェッショナルです。
地元福岡の気候風土を深く理解し、お客様一軒一軒の建物の状態に合わせた最適な断熱プランをご提案します。
また、経験豊富な自社の職人が責任を持って施工にあたるため、高品質な仕上がりをお約束できます。
屋根からの断熱対策で、福岡での暮らしをより快適なものにしませんか。
トラストホームが、お客様の快適な住まいづくりを全力でサポートいたします。屋根や外壁に関するお悩みは、どうぞお気軽にご相談ください。