棟板金の交換方法と全工程を徹底解説!費用や業者選びのポイントも紹介

2025.10.27更新

棟板金の交換方法と全工程を徹底解説!費用や業者選びのポイントも紹介
目 次

    家を長く快適に保つためには、外壁や屋根のメンテナンスが欠かせません。
    中でも見落とされがちなのが、屋根の頂点に取り付けられている「棟板金(むねばんきん)」です。
    一見目立たないこの部材は、屋根の面と面が合わさる部分を覆い、雨水の浸入を防ぐ大切な防水構造を担っています。

    しかし、棟板金は常に強い日差し・風雨・温度変化にさらされており、年月とともに釘の浮きやサビ、変形といった劣化が進行します。
    劣化を放置すると、棟の隙間から雨水が入り込み、屋根内部の腐食や雨漏りの原因になることも少なくありません。

    この記事では、そんな棟板金について、

    • 基本構造と役割
    • 交換工事の具体的な流れ
    • 費用の目安
    • DIYではなく専門業者に任せるべき理由

    をわかりやすく解説します。
    住まいの寿命を左右する重要な部材「棟板金」について、正しい知識と対策を身につけましょう。

    1.棟板金とは?屋根の重要な役割と交換の必要性

    棟板金(むねばんきん)は、屋根の面と面が合わさる最も高い部分に取り付けられた金属製の部材です。
    「棟包み(むねづつみ)」とも呼ばれます。
    屋根の接合部分を雨水から保護し、内部への浸水を防ぐという非常に重要な役割を担っています。

    しかし、常に紫外線や風雨に晒されているため、経年によって劣化が避けられない箇所でもあります。
    釘の浮きやサビ、変形といった劣化サインが見られたら、雨漏りを引き起こす前に交換工事を検討する必要があります。
    この記事では、棟板金の交換工事の具体的な流れや費用について、専門家の視点から詳しく解説します。

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    2.棟板金交換工事の具体的な7つのステップ

    安全と品質を確保するため、棟板金の交換は以下の手順で慎重に進められます。

    ステップ1:近隣へのご挨拶

    工事開始前に、まずは近隣の皆様へご挨拶に伺います。
    屋根工事では、どうしても作業音や車両の出入り、場合によっては塗料の匂いなどが発生します。
    工事期間の目安をお伝えし、ご理解を得ることで、トラブルを未然に防ぎ、円滑に作業を進めるための大切な工程です。

    ステップ2:安全を確保する足場の設置

    作業員の安全確保と、丁寧で確実な施工品質を両立させるために足場を仮設します。
    高所での作業において足場の設置は、労働安全衛生法で定められた義務です。
    不安定な場所での作業は、落下事故のような重大な災害に繋がる危険性があります。
    お客様と作業員双方の安全を守り、工事の品質を高めるためにも、足場は必要不可欠です。

    ステップ3:既存の棟板金と下地の撤去

    まず、現在取り付けられている古い棟板金を撤去します。
    棟板金は、その下にある貫板(ぬきいた)と呼ばれる木材の下地に釘やビスで固定されています。
    この貫板も経年劣化で腐食しているケースが多いため、棟板金と一緒に取り外して新しく交換するのが一般的です。

    ステップ4:新しい貫板(下地木材)の設置

    棟板金を固定するための土台となる、新しい貫板を設置します。
    この下地がしっかりしていないと、新しい棟板金を固定してもすぐに釘が緩んでしまいます。
    近年では、従来の木材よりも腐食しにくい樹脂製の貫板を使用することも増えており、耐久性を高める選択肢もあります。

    ステップ5:新しい棟板金の加工と取り付け

    屋根の形状に合わせて、新しい棟板金を現場で加工しながら取り付けていきます。
    特に、ドーマー(屋根窓)や複雑な形状の屋根では、職人の技術力が仕上がりを大きく左右します。
    一枚の金属板を正確に採寸し、折り曲げ、屋根にぴったりと納める作業は、まさに専門技術の見せ所です。

    ステップ6:ビス打ちとコーキング処理

    新しい棟板金を貫板にしっかりと固定するため、サビに強いステンレス製などのビスを使用します。
    釘よりも保持力が高く、抜けにくいビスで固定することで、台風などの強風にも耐える強度を確保します。
    さらに、板金の継ぎ目やビスの頭には、防水性を高めるためにコーキング材を充填して隙間をなくします。

    ステップ7:清掃と最終確認

    全ての作業が完了したら、現場周辺の清掃を行います。
    古い部材の破片やゴミなどが残らないよう綺麗に片付け、お客様に最終的な仕上がりを確認していただきます。
    工事完了報告を行い、問題がなければ足場を解体して全工程が終了となります。

    3.棟板金交換にかかる費用相場

    棟板金の交換費用は、屋根の形状や使用する材料、足場の有無によって変動します。
    以下に一般的な費用の内訳と単価の目安をまとめました。

    項目単価の目安備考
    既存棟板金撤去1,000円~2,000円/m下地材の撤去も含む
    貫板(下地)設置1,000円~2,000円/m材料費と手間賃
    新規棟板金設置2,500円~4,000円/mガルバリウム鋼板など
    足場設置費用800円~1,200円/㎡住宅の大きさにより変動
    諸経費工事費の5%~10%廃材処分費や運搬費など

    ※上記はあくまで目安であり、正確な金額は現場調査後の見積もりでご確認ください。

    4.棟板金交換はDIYできる?専門業者に依頼すべき理由

    費用を抑えるためにDIYを検討する方もいるかもしれませんが、棟板金の交換は専門業者に依頼することを強く推奨します。
    高所作業は常に落下の危険が伴い、専門的な知識や道具がなければ安全を確保できません。
    また、施工に不備があると、かえって雨漏りを誘発する原因となり、結果的に修理費用が高くつく可能性もあります。
    確実な施工と長期的な安心を得るためにも、信頼できる専門業者に任せることが最も賢明な選択です。

    まとめ

    棟板金は、住まいの屋根を守るために不可欠な部材です。
    その交換工事は、安全管理から下地処理、精密な板金加工まで、専門的な知識と技術が求められる一連の工程で成り立っています。
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