アルミサイディングとは?ガルバリウム鋼板との違いとメリット

2025.10.27更新

アルミサイディングとは?ガルバリウム鋼板との違いとメリット
目 次

    外壁リフォームで人気の金属サイディング。
    その中でも、「ガルバリウム鋼板」と並んで、あるいはそれ以上の高品質な選択肢として存在するのをご存知でしょうか。
    それが「アルミサイディング」です。

    あまり聞き慣れないため新しい素材に感じるかもしれませんが、実は金属サイディングの中で最も長い歴史を持つ外壁材の一つです。
    このページでは、その基本的な特徴から、現在主流のガルバリウム鋼板との違い、そしてアルミサイディングだからこそ得られる大きなメリットについて、福岡の外壁専門家である私たちトラストホームが詳しく解説します。

    1.アルミサイディングとは?

    金属サイディングにおける【高級・高耐久】という選択肢

    画像引用:ケイミュー株式会社

    アルミサイディングとは、その名の通り「アルミニウム合金」を表面材に使用した金属サイディングのことです。
    ほとんどの製品が、裏側に断熱材が充填された「断熱材一体型」となっており、優れた断熱性能を発揮します。

    現在、金属サイディングの主流は、コストパフォーマンスに優れた「ガルバリウム鋼板」です。
    そのため、アルミサイディングが積極的に選ばれる機会は減少傾向にありますが、その性能はあらゆる外壁材の中でもトップクラスに位置します。
    特定の条件下においては、ガルバリウム鋼板をもしのぐ、最も賢明な選択肢となり得る、まさに【高級・高耐久】な外壁材です。

    主流のガルバリウム鋼板との違い

    アルミサイディングの立ち位置を理解するために、まずは現在主流のガルバリウム鋼板サイディングとの違いを比較してみましょう。

    比較項目アルミサイディングガルバリウム鋼板サイディング
    軽さ(重量)◎(非常に軽い)〇(軽い)
    耐食性(サビへの強さ)◎(極めて錆びにくい)〇(錆びにくい)
    価格△(高価)◎(安価)
    耐衝撃性(凹みやすさ)△(やや凹みやすい)〇(比較的強い)

    2.アルミサイディングが持つ、3つの大きなメリット

    では、価格が比較的高価であるにもかかわらず、アルミサイディングが選ばれる理由は何でしょうか。そこには、他の素材にはない、明確で強力なメリットが存在します。

    メリット①:圧倒的な軽さが、建物への負担を極限まで軽減

    アルミサイディングの最大のメリットは、その「圧倒的な軽さ」です。
    一般的な窯業サイディングと比較すると約4分の1、主流のガルバリウム鋼板と比較しても、実に約半分の重量しかありません。

    ・外壁カバー工法に最適

    この軽さは、既存の外壁の上に新しい外壁を重ね張りする「カバー工法」において、絶大なメリットを発揮します。
    建物への荷重負担を最小限に抑えられるため、特に築年数が経過したお住まいや、構造計算がシビアな建物でも、安心して施工することが可能です。

    💡トラストホームのプロ視点

    建物の重量は、地震の際の揺れの大きさに直結します。屋根だけでなく外壁も軽量化することで、建物全体の重心が下がり、耐震性の向上に貢献します。私たちは、お住まいの構造や築年数を考慮し、耐震性向上という観点からもアルミサイディングの採用をご提案することがあります。

    メリット②:卓越した耐食性。特に福岡の沿岸部で真価を発揮

    アルミニウムは、それ自体が酸素と結合して表面に強固な保護膜(酸化皮膜)を形成するため、極めて錆びにくいという特性を持っています。
    ガルバリウム鋼板も優れた防食性を持ちますが、素材そのものの耐食性ではアルミニウムに軍配が上がります。

    ・塩害に非常に強い
    この特性は、潮風による【塩害】が懸念される沿岸地域の建物で、特に大きなメリットとなります。

    💡トラストホームのプロ視点

    福岡市西区や糸島市、福津市、宗像市といった沿岸部にお住まいのお客様には、私たちはアルミサイディングを積極的にご提案しています。一般的な金属建材では錆のリスクが避けられない環境でも、アルミサイディングであれば長期にわたって美観と性能を維持することができ、メンテナンスコストを大幅に削減できます。これは、福岡の地域特性を熟知している私たちだからこその専門的なご提案です。

    メリット③:30年以上の実績が物語る、本物の耐久性

    アルミサイディングは、その長い歴史の中で、実際の建物で30年以上にわたってその耐久性を証明してきました。

    ・【論より証拠の実績】
    街中には、30年以上前にアルミサイディングでリフォームされ、一度も再塗装などのメンテナンスをされることなく、今もなお健全な状態を保っている建物が数多く存在します。
    これは、まだ30年以上の実績データが揃っていない新しい素材とは一線を画す、アルミサイディングだけが持つ【歴史が証明した信頼性】です。

    💡トラストホームのプロ視点

    カタログスペック上の耐用年数も重要ですが、私たちは、実際の現場で「30年後、どうなっているか」という事実を最も重視します。
    その点で、アルミサイディングは私たちプロが自信を持って「長持ちします」と断言できる、数少ない外壁材の一つです。

    3.アルミサイディングのデメリットと、プロの考え方

    画像引用:旭トステム外装株式会社

    アルミサイディングは非常に優れた外壁材ですが、万能ではありません。
    メリットだけでなく、知っておくべきデメリットも存在します。
    私たちは、お客様に全てをご理解いただいた上で、最適な選択をしていただきたいと考えています。

    デメリット①:価格が高い(コストパフォーマンス)

    アルミサイディングの初期費用は、現在主流のガルバリウム鋼板サイディングと比較して約1.3倍高価になります。

    【外壁カバー工法の費用比較(外壁面積180㎡/足場代等別途)】

    サイディング素材単色デザインの場合インクジェット等の高意匠デザインの場合
    ガルバリウム鋼板約180万円~約240万円~
    アルミ約230万円~約310万円~

    💡トラストホームのプロ視点

    単純な費用対効果だけを考えれば、多くの場合ガルバリウム鋼板に軍配が上がります。
    しかし、私たちは「価格」と「価値」は違うと考えています。
    例えば、潮風に常に晒される沿岸部の建物にとって、アルミの卓越した耐食性は、この価格差を補って余りある「安心」という価値をもたらします。
    お客様の建物の立地環境と、将来にわたってどれだけの安心を求めるかによって、最適な選択は変わります。

    デメリット②:デザインの選択肢が比較的少ない

    加工のしやすさから、ガルバリウム鋼板の方がデザインやカラーのバリエーションは豊富です。
    アルミサイディングは、どちらかといえば厳選された高品質なデザインが中心となります。

    💡トラストホームのプロ視点

    選択肢の多さではガルバリウム鋼板に分がありますが、アルミサイディングにはYKK AP社製品のように、窓や玄関ドアとデザインをトータルコーディネートできるという独自の強みがあります。建物全体で統一感のある、洗練された外観を創り出したいお客様には、アルミサイディングが唯一無二の価値を発揮します。

    デメリット③:断熱性能の比較

    製品にもよりますが、現在の市場では、ニチハ社製品(18mm厚)など、一部のガルバリウム鋼板サイディングの方が断熱材が厚く、断熱性能のスペック値が高い傾向にあります。

    💡トラストホームのプロ視点

    アルミサイディングも断熱材一体型であり、既存のモルタル壁や窯業サイディングに比べれば、断熱性能は飛躍的に向上します。
    しかし、「断熱」を最優先事項とされるお客様には、断熱材の厚みや種類といったスペックを丁寧にご説明し、ガルバリウム鋼板も含めた最適な製品をご提案します。

    トラストホームの施工事例

    4.【プロの重要知識】後悔しないための施工のポイント

    どんなに優れた材料を選んでも、施工方法を間違えれば意味がありません。
    特にカバー工法には、専門家だけが知る重要な鉄則があります。

    鉄則①:改修は必ず「屋根から先」に

    もし将来的に屋根と外壁の両方をリフォームする可能性があるなら、必ず「屋根」の工事を先に行ってください。
    外壁工事を先にしてしまうと、後から屋根を改修する際に、屋根と壁の取り合い部分の「雨押え板金」の納まりが悪くなり、シーリングに頼った雨漏りリスクの高い構造になってしまいます。

    私たちは、目先の工事だけでなく、10年後、20年後のお客様の家の未来まで考えた、最適な工事の順番をご提案します。

    鉄則②:下地材「胴縁」は、腐らない樹脂製を選ぶ

    カバー工法では、既存の外壁の上に「胴縁(どうぶち)」という下地材を取り付け、通気層を確保します。
    この胴縁には木製と樹脂製がありますが、私たちは腐食やシロアリの心配が一切ない「樹脂製胴縁」を標準的に使用しています。
    見えなくなる部分にこそ、プロのこだわりが表れます。

    5.アルミサイディングの工事は、どこに頼むべきか?

    結論から言えば、「外装リフォーム専門機会社」へ直接依頼することが、費用を抑え、最高の品質を得るための唯一の方法です。

    アルミサイディングを含む金属外壁材の工事は、専門技術を持つ「板金工」という職人が行います。
    ハウスメーカーや総合リフォーム会社に依頼しても、最終的に工事を行うのは私たちのような専門業者です。
    その場合、お客様の見積もりには、工事の品質とは関係のない中間マージンが上乗せされてしまいます。

    私たちトラストホームは、福岡に根ざす職人直営の【外装リフォーム専門会社】です。

    お客様と私たち専門家が直接繋がることで、余計なコストを徹底的に排除し、その費用をより高品質な材料や、丁寧な施工に還元します。
    豊富な知識と経験で、お客様のご要望に合わせた最適なプランを、正直な価格でご提案することをお約束します。

    まとめ:アルミサイディングは、価値を理解し、正しく選ぶプレミアムな外壁材

    アルミサイディングは、「圧倒的な軽さ」と「卓越した耐食性」、そして「30年以上の実績が証明する信頼性」を持つ、非常に優れた外壁材です。
    価格は高価ですが、特に潮風の影響を受けやすい沿岸地域にお住まいの方や、建物の軽量化による耐震性向上を最優先される方にとっては、何物にも代えがたい価値をもたらします。

    その価値を最大限に引き出すためには、材料の特性を熟知し、ミリ単位の精度で施工できる、本物のプロフェッショナルにご相談ください。
    トラストホームの無料診断では、お客様のお住まいの状況とご要望を丁寧にお伺いし、アルミサイディングが本当に最適な選択肢なのか、正直にお答えします。

    福岡でアルミサイディングについて気になることがありましたらぜひトラストホームへご相談ください。

    外壁・屋根の状態、ご予算に応じた
    適切な工事をご提案いたします。
    福岡で外装についてお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。
    フリーダイヤル:0120-52-1124 年中無休(9:00-19:00)
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