【福岡の家が変わる】金属サイディングとは?プロが教える後悔しない選び方・費用・全知識

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【福岡の家が変わる】金属サイディングとは?プロが教える後悔しない選び方・費用・全知識

【福岡の家が変わる】金属サイディングとは?プロが教える後悔しない選び方・費用・全知識
目 次

    「最近、おしゃれでモダンな外壁の家が増えたな…」と感じたことはありませんか?
    その多くで採用されているのが、今、人気が急上昇している「金属サイディング」です。

    かつてはリフォームが中心でしたが、その優れたデザイン性と機能性から、近年ではこだわりを持つお客様の新築住宅でも選ばれる、まさにこれからの主流となる外壁材です。

    しかし、金属サイディングは種類が豊富なだけでなく、施工する職人の技術によって仕上がりの美しさと耐久性が大きく左右される、非常に奥が深い建材でもあります。

    このページでは、福岡で金属サイディング工事を手がける専門家集団・トラストホームが、その構造からデザイン、費用、そして後悔しないための選び方のすべてを、徹底的に解説します。


    1.金属サイディングとは?【基本構造と評価】

    金属製の外壁パネル材

    サイディングとは、工場で生産されるパネル状の外壁材の総称です。
    その中で、表面材に金属板(ガルバリウム鋼板、アルミなど)を使用したものが「金属サイディング」と呼ばれます。

    【構造】

    一般的には、厚さ0.3mm程度の薄い金属板の裏側に、断熱材(ウレタンフォームなど)が充填された構造になっています。
    これにより、軽量でありながら高い【断熱性】と【遮音性】を発揮します。

    パネル1枚あたりのサイズは、長さ約4m×幅約40cmと比較的大きく作られています。
    これは、パネルが大きいほど壁面の継ぎ目が少なくなり、雨水の浸入リスクを低減できるためです。

    リフォームから新築へ。高まる評価

    元々、金属サイディングはその軽量性を活かし、古い外壁の上に重ね張りする「外壁カバー工法」というリフォーム手法で主に用いられてきました。
    しかし、近年、アイジー工業などのメーカーが開発したシンプルでモダンなデザインの製品が登場すると、その意匠性の高さが評価され、新築の注文住宅での採用が急増。
    今ではリフォーム市場だけでなく、新築市場においても窯業サイディングに次ぐシェアを獲得するまでに成長しています。

    【シェアと価格】

    出典:日本サッシ協会 2025年3月版

    新築戸建てにおける外壁材シェアは、窯業サイディングが約8割を占めますが、金属サイディングも1割強までシェアを伸ばしています。
    窯業サイディングが分譲住宅で多く採用されるのに対し、金属サイディングはデザインや性能にこだわる注文住宅で選ばれる傾向があります。
    価格は、窯業サイディングと比較して約1.3倍程度高価になりますが、その差を埋めるだけの価値があると評価されています。

    種類シェア率(構成比)
    窯業系サイディング79.1%
    アルミサイディング6.0%
    スチールサイディング5.6%
    モルタル7.3%
    ALC0.5%
    木質サイディング0.4%
    その他1.1%

    【塗膜と色褪せ】

    金属サイディングの美観を長期間維持する上で重要なのが、表面の「塗膜」です。
    かつては「フッ素塗料」による焼付塗装が主流で、非常に高い耐候性(色褪せにくさ)を誇っていました。
    しかし、環境規制の影響でフッ素塗料の供給が不安定になり、現在は各メーカーが高耐候性のポリエステル塗料などを開発・採用しています。
    フッ素塗料を採用した製品は限定的になっていますが、その優れたメンテナンス性は大きな魅力です。


    2.金属サイディングの種類【素材と張り方で性能が変わる】

    金属サイディングを選ぶ際には、「どの金属を使うか(素材)」と「どのように張るか(張り方)」が重要なポイントになります。

    【窯業サイディングとの比較】金属サイディングの強みと弱み

    まず、最も普及している窯業サイディングと比較して、金属サイディングがどのような特性を持つのかを見てみましょう。

    比較内容金属サイディング窯業サイディング
    軽さ◎(非常に軽い)×(重い)
    断熱性◎(断熱材一体型)△(標準的)
    遮音性△(製品による)◎(優れる)
    価格△(やや高価)〇(安価)
    耐候性(色褪せにくさ)◎(焼付塗装)〇(塗料による)
    防水性(止水性)◎(継ぎ目が少ない)△(シーリング劣化懸念)
    メンテナンス性◎(シーリング箇所少ない)△(シーリング交換必須)
    凍害への強さ◎(影響なし)×(リスクあり)
    地震の影響◎(割れにくい)×(ひび割れリスク)
    外部衝撃×(凹みやすい)◎(割れやすいが凹みにくい)

    【鋼板(金属素材)の種類】耐久性と価格の軸

    金属サイディングの表面に使われる金属板には、主に以下の種類があります。

    比較内容ガルバリウム鋼板SGL鋼板アルミトタン
    耐久性
    価格×
    サビへの強さ×
    凹みやすさ×
    軽さ

    【歴史と変遷】

    金属サイディングの歴史は意外と古く、かつては「トタン」が主流でした。
    その後、リフォーム市場で軽量・高耐食の「アルミ」が普及し、そして現在、コストパフォーマンスに優れた「ガルバリウム鋼板」とその進化版である「SGL鋼板」が主流となっています。

    💡トラストホームのプロ視点

    福岡の住宅事情を考えると、ほとんどのケースで【ガルバリウム鋼板】または、さらにサビに強い【SGL鋼板】が最もバランスの取れた選択です。潮風の影響を受けやすい沿岸部(福岡市西区、糸島市など)では、【アルミ】の高い耐食性が大きな安心をもたらします。

    【張り方の違い】デザインと性能への影響

    金属サイディングは、パネルを張る方向によっても性能や価格が変わります。

    比較内容横張り縦張り
    デザイン落ち着きのある印象シャープでモダンな印象
    施工性〇(一般的)△(手間がかかる)
    通気性〇(胴縁が縦)△(胴縁が横)
    排水性△(水切れが良いとは言えない)
    価格〇(比較的安価)△(やや高価)

    💡トラストホームのプロ視点

    デザインの好みで選ばれることが多いですが、壁内の通気性や水の流れといった性能面でも違いがあります。どちらの張り方を選択するにしても、その特性を理解し、雨仕舞(あまじまい:雨水の浸入を防ぐ処理)を完璧に行える【専門知識と高い技術力】が施工業者には求められます。

    3.おしゃれな金属サイディング【人気のデザイントレンド】

    かつての金属サイディングは、「工場や倉庫で使われるもの」というイメージが強かったかもしれません。
    しかし、近年の技術革新により、デザイン性は飛躍的に向上。今では、性能だけでなく「デザイン性の高さ」で金属サイディングを選ぶお客様が非常に増えています。

    ここでは、特に人気のあるデザイントレンドをご紹介します。

    スパン系【シンプル&モダンを極める】

    金属のシャープな質感を最大限に活かし、縦または横のラインを強調した、シンプルで洗練されたデザインです。
    もともとは天井材(スパンドレル)のデザインを外壁に応用したもので、都会的でモダンな印象を与えます。
    アイジー工業の「ガルスパン」シリーズなどが代表的で、金属サイディングの人気を牽引するスタイルとなっています。

    インクジェット系【リアルな質感を再現】

    出典:旭トステム外装株式会社「ティエラⅡSF」

    最新のインクジェットプリント技術により、天然石やタイル、レンガといった素材の持つ複雑な色合いや質感を、金属板の上に驚くほどリアルに再現したデザインです。
    窯業サイディングにも劣らない表現力を持ちながら、金属サイディングならではの耐久性とメンテナンス性を両立させています。
    高級感のある洋風デザインをご希望の方におすすめです。

    木目調【温もりとシャープさの融合】

    出典:株式会社 ヨドコウ「アンプレッセ(3コート高意匠性鋼板)」

    本物の木材と見間違えるほどのリアルな木目柄を、シートの貼り付け技術などで再現したデザインです。
    YKK AP社の「ルシアス」シリーズなどが有名で、玄関ドアなど他の建材とデザインを合わせることも可能です。
    金属のシャープさと木の温もりを組み合わせることで、個性的でありながら落ち着きのある外観を創り出せます。

    【仕上がりを格上げする】同質役物という選択

    窯業サイディングがパネルの継ぎ目にシーリング材を使うのに対し、金属サイディングでは役物(やくもの)と呼ばれる専用の金属部材(出隅・入隅・ジョイナーなど)を使って納めます。
    この役物を、壁本体と同じ色・同じ質感の【同質役物】にすることで、継ぎ目が目立たなくなり、壁面全体の一体感が格段に向上。
    より洗練された、ワンランク上の仕上がりを実現できます。

    💡トラストホームのプロ視点

    デザインの選択肢が豊富なことは、お客様にとって大きな喜びですが、同時に迷いの原因にもなります。私たちは、福岡での豊富な施工事例の写真やカラーシミュレーションなども活用しながら、お客様が思い描く理想の外観を実現するためのお手伝いをいたします。また、細部の「役物」にまでこだわることで、全体の美観が大きく変わることを、プロとしてしっかりとお伝えしています。

    4.金属サイディングの耐用年数とメンテナンス

    金属サイディングが持つ大きな魅力の一つが、その「優れた耐久性とメンテナンス性」です。
    ここでは、その寿命を左右する要因と、実際のメンテナンスについて解説します。

    耐用年数を決める【金属の種類】と【塗膜の種類】

    金属サイディングの耐用年数は、主に表面材に使われている「金属の種類」とその表面を保護している「塗膜の種類」によって決まります。

    【金属の種類別】期待耐用年数

    金属サイディングの種類期待耐用年数
    トタン20年~25年
    ガルバリウム鋼板30年~35年
    SGL(エスジーエル)鋼板30年~40年
    アルミ35年~40年

    【塗膜の種類別】期待耐候年数(色褪せにくさの目安)

    塗膜の種類メンテナンス(色褪せ)目安
    ポリエステル15年~20年
    高耐候ポリエステル20年~25年
    シリコン20年~25年
    フッ素30年~35年
    光触媒35年~40年

    💡トラストホームのプロ視点

    カタログ上の耐用年数も重要ですが、実際の寿命は建物の立地環境(日当たり、塩害など)や施工品質によっても左右されます。私たちは、福岡の気候特性を熟知した上で、お客様のお住まいに最適な【金属の種類】と【塗膜】の組み合わせをご提案します。特に長期的な美観維持を重視される場合は、初期費用は高くとも【フッ素塗膜】を選択する価値は十分にあります。

    カバー工法の場合、メンテナンスはどう考える?

    メーカーのマニュアルでは、金属サイディングも定期的な点検や清掃が推奨されています。

    しかし、私たちプロの経験から言えば、既存の外壁の上に適切な下地(胴縁)を組んで行う「外壁カバー工法」で施工した場合、30年以上、実質的なメンテナンス(再塗装やシーリング打ち替えなど)を必要としないケースがほとんどです。

    その理由は、カバー工法によって設けられた「通気層」が壁内の湿気を排出し、サイディング本体への負荷を軽減するため、また、金属サイディング自体の継ぎ目が少なく、シーリングの劣化が問題になりにくいためです。

    💡トラストホームのプロ視点

    もちろん、全くメンテナンスフリーというわけではありません。台風による飛来物での傷や凹みなど、予期せぬトラブルが発生する可能性はあります。しかし、窯業サイディングのように10年~15年ごとの塗装やシーリング打ち替えといった【計画的な大規模メンテナンスがほぼ不要になる】ことは、金属サイディング(特にカバー工法)が持つ、非常に大きな経済的メリットと言えます。私たちは、工事後の長期的な安心まで見据えたご提案をいたします。

    5.金属サイディングのリフォーム費用

    金属サイディングを用いたリフォームで最も一般的な「外壁カバー工法」の費用目安をご紹介します。

    【カバー工法】費用目安(2階建て/外壁150㎡の場合)

    使用するサイディングの種類、塗膜のグレード、張り方、役物(部材)の仕様によって価格は変動します。

    金属の種類塗膜張り方同質役物価格目安(足場代込)
    ガルバリウム鋼板ポリエステルなし約170万円~
    ガルバリウム鋼板フッ素なし約210万円~
    ガルバリウム鋼板光触媒なし約230万円~
    ガルバリウム鋼板インクジェットあり約250万円~
    SGL鋼板フッ素なし約220万円~
    アルミ標準塗膜なし約200万円~
    アルミインクジェットあり約270万円~

    ※【外壁張り替え】の場合は、上記の費用に解体・処分費として【約100万円~】が追加となります。

    💡トラストホームのプロ視点

    金属サイディングの費用は、材料費だけでなく、施工を行う会社の形態によっても大きく変動します。ハウスメーカーや総合リフォーム会社経由の場合、中間マージンが上乗せされるため、同じ工事でも高額になりがちです。私たちのような【職人直営の専門工事会社】に直接ご依頼いただくことが、適正価格で高品質な工事を実現する最も確実な方法です。

    6.金属サイディングのメリット・デメリット【プロが本音で解説】

    どんな建材にも、良い面と注意すべき点があります。金属サイディングの特性を正しく理解し、後悔のない選択をしましょう。

    【デメリット】知っておくべき3つの注意点

    1.価格が割高

    窯業サイディングと比較すると、初期費用は高くなります。
    特にアルミ素材やインクジェット塗装などの高意匠デザインは高価です。必ず複数社から見積もりを取り、価格と価値のバランスを見極めましょう。

    2.塗膜による色あせ

    フッ素塗料の供給が不安定な影響で、比較的安価なポリエステル塗膜の製品も増えています。
    ポリエステル塗膜の場合、15年程度で色あせが気になる可能性があります。
    長期的な美観を重視する場合は、高耐候性の塗料(フッ素など)を使用した製品を選ぶことをお勧めします。

    3.サビのリスク

    ガルバリウム鋼板もサビに強い素材ですが、絶対に錆びないわけではありません。
    特に潮風の影響を受けやすい沿岸地域や、工場の排煙が多い地域では、より耐食性の高い「SGL鋼板」や「アルミ」を選択することが賢明です。

    外壁・屋根の状態、ご予算に応じた
    適切な工事をご提案いたします。
    福岡で外装についてお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。
    フリーダイヤル:0120-52-1124年中無休(9:00-19:00)
    ✉️ お問い合わせ・無料診断のお申し込みはこちら (24時間受付)

    【メリット】価格以上の価値がある3つの理由

    1.デザイン性

    金属ならではのシャープでモダンな質感は、他の外壁材では表現できません。継ぎ目の少ない美しい壁面は、住まいの外観を洗練された印象へと一新させます。

    2.メンテナンス性

    高耐久な焼付塗装により、長期間にわたって色褪せしにくいのが大きな魅力です。
    また、シーリングを使用する箇所が限定的なため、窯業サイディングのように10年~15年ごとの大規模なシーリング打ち替えがほぼ不要になります。
    適切な「カバー工法」で施工すれば、30年以上の耐久性が期待でき、トータルでのメンテナンスコストを大幅に削減できます。

    3.断熱性

    多くの製品が断熱材と一体化しており、窯業サイディングと比較して約5倍もの断熱性能を持つと言われています。
    特に「カバー工法」で施工した場合、既存の壁との間に生まれる通気層との相乗効果で、断熱効果はさらに向上。
    夏涼しく冬暖かい、快適な室内環境と光熱費の削減に貢献します。


    7.主要な金属サイディングメーカー【5社の特徴】

    国内には複数の金属サイディングメーカーがありますが、ここでは特に主要な5社をご紹介します。

    メーカー名特徴
    アイジー工業【業界トップシェア】デザイン性と機能性を両立。プロからの信頼も厚いリーディングカンパニー。
    ニチハ【窯業系の最大手】厚みのある断熱材による優れた性能と、窯業系で培った高い開発力が魅力。
    旭トステム外装【高機能塗料】独自のフッ素塗料「セルフッ素コート」で長期的な美観維持に強み。
    ケイミュー【屋根材最大手】高い品質と安定した供給力。フッ素に代わる高耐候塗料の開発も進める。
    YKK AP【トータルコーディネート】窓やドアと連携したデザイン提案。アルミ加工技術が光る。

    💡トラストホームのプロ視点

    各メーカーに素晴らしい製品がありますが、大切なのは「どのメーカーが良いか」よりも「どの製品がお客様の家に最適か」です。私たちは特定のメーカーに偏ることなく、全てのメーカーの製品知識を基に、お客様のご要望とご予算に合わせた最適なご提案をいたします。

    8.まとめ:金属サイディングの成功は、専門家選びで決まります

    金属サイディングは、デザイン性・メンテナンス性・断熱性に優れた、これからの主流となり得る非常に魅力的な外壁材です。
    しかし、その性能を最大限に引き出し、長期的な安心を得るためには、材料の特性を熟知し、ミリ単位の精度で施工できる【本物のプロフェッショナル】に依頼することが絶対に不可欠です。

    私たちトラストホームは、福岡に根ざす職人直営の【外装リフォーム専門会社】です。

    塗装工事はもちろん、金属サイディング工事においても豊富な実績と専門知識を有しています。ごまかしの一切ない「適正価格」と、経験豊富な「自社職人による確かな技術」で、お客様が心から満足できる外壁リフォームを実現することをお約束します。

    「うちの家には、どんな金属サイディングが合うんだろう?」
    「塗装とカバー工法、結局どちらが良いの?」

    そう思われたら、ぜひお気軽に【無料の建物診断・お見積り】をご依頼ください。