屋上防水工事とは?|建物を雨・紫外線から守るための最重要メンテナンス

屋上防水工事とは?|建物を雨・紫外線から守るための最重要メンテナンス
目 次

    屋上防水工事とは、建物の屋上(陸屋根)に防水層をつくり、雨水の浸入を防ぐ工事のことです。住宅・アパート・マンション・ビル・工場など、平らな屋根を持つ建物では必ず必要な工事で、防水層が劣化すると 雨漏り・躯体劣化・室内腐食・カビ・断熱性能低下 など、建物全体へ深刻な影響を与えます。屋上防水とは、建物の寿命を大きく左右する「建物にとって最重要の保護工事」と言えるのです。

    目次

    【1】なぜ屋上防水工事は必要なのか?

    屋上は 紫外線・熱・雨・風・積雪 の刺激を最も受ける場所です。そのため、防水層は年月とともに必ず劣化します。

    ▼屋上防水の劣化を放置すると起こる問題

    ・雨漏り(天井・壁・配管周りから浸水)
    ・室内のカビ・結露
    ・鉄筋の腐食(RC造の場合)
    ・コンクリートの爆裂(鉄筋膨張による破壊)
    ・断熱材が濡れ、冷暖房効率が悪化
    ・木部腐食による構造劣化
    ・修繕コストが高額化

    特に雨漏りは「気づいたときにはすでに内部で大きな被害が進行している」ことが多いため、屋上の定期点検と防水工事は絶対に欠かせません。

    【2】屋上防水工事の主な工法(種類)

    防水工法には複数の種類があり、建物の状態・予算・耐久性によって最適な方法を選びます。

    ① ウレタン塗膜防水(密着工法・通気緩衝工法)

    もっとも一般的で、住宅〜大型施設まで幅広く採用される工法。

    ■特徴

    ・液体状のウレタンを塗り重ねて防水層を作る
    ・継ぎ目のない一体的な防水膜
    ・複雑な形状でも施工できる

    ■メリット

    ・様々な形状に対応できる
    ・改修工事との相性が良い
    ・比較的コストが抑えられる

    ■デメリット

    ・職人の技量によって仕上がりが変わる
    ・乾燥時間が必要

    ■適している建物

    住宅マンション・ビルの屋上・バルコニーなど

    ② FRP防水(繊維強化プラスチック防水)

    硬くて軽く、高耐久。住宅のバルコニーで最も利用される工法。

    ■メリット

    ・非常に強靭で耐久性が高い
    ・軽量で建物に負担が少ない
    ・速乾性があるため工期が短い

    ■デメリット

    ・広い屋上には不向き(夏場に熱を持ちやすい)

    ■適している場所

    戸建てバルコニー・屋上のポイント施工

    ③ シート防水(ゴムシート/塩ビシート)

    シートを専用接着剤や機械固定で張り付ける工法。

    ■メリット

    ・耐久性が高い(10〜20年ほど)
    ・工期が短い
    ・品質が安定

    ■デメリット

    ・複雑な形状の屋上には不向き
    ・シートの継ぎ目からの浸水リスクがある

    ■適している建物

    ビル・マンション・大型施設の広い屋上

    【3】屋上防水工事が必要なサイン(劣化症状)

    屋上の状態は、雨漏りが起きる前に必ず“予兆”があります。

    ■ひび割れがある

    防水層の硬化・劣化が進んでいるサイン。

    ■膨れ(ふくれ)がある

    下地に湿気が入り込んでいる可能性がある。

    ■防水層が剥がれている

    完全に防水性能が失われている状態。

    ■排水口(ドレン)が詰まっている

    雨漏りの大きな原因。

    ■屋上に水が溜まる(滞留水)

    勾配不良または排水不良の可能性。

    ■雑草が生えている

    防水層が破れている状態。

    【4】屋上防水工事の流れ

    工事は次の手順で進みます。

    ① 現地調査・劣化診断

    防水層の種類・劣化状況・下地の状態を確認。

    ② 既存防水層の処理(撤去 or 研磨)

    状態に応じて処理方法が変わる。

    ③ 下地調整

    ひび割れ補修・凹凸修正など。

    ④ プライマー塗布

    防水材を密着させる下塗り。

    ⑤ 防水層施工(工法に応じて施工)

    ウレタン/FRP/シートなど。

    ⑥ トップコート施工

    紫外線から防水層を守る最終仕上げ。

    ⑦ 点検(散水試験など)

    雨漏りの有無・仕上がりの確認。

    【5】屋上防水工事の費用相場

    工法によって価格が大きく異なります。

    工法価格相場(㎡)
    ウレタン防水約4,500〜7,500円
    FRP防水約6,000〜9,000円
    塩ビシート防水約5,500〜8,500円
    ゴムシート防水約4,500〜6,500円

    ※屋上の形状・劣化状態によって変動します。

    【6】屋上防水工事は何年ごとに必要?

    防水工事の耐用年数は以下が目安です。

    ウレタン防水:約10〜12年
    FRP防水:約10年
    シート防水:約10〜15年

    トップコートは5〜7年ごとの塗り替えが理想です。

    【7】(株)トラストホームでの屋上防水工事施工事例

    屋上防水は、
    ✔現場判断の難しさ
    ✔建物構造との相性
    ✔下地の状態
    を読み取って最適な工法を選ぶ必要があります。

    誤った工法を選ぶと 再発率が非常に高くなり、修繕費が倍以上に膨らむケースも。

    ㈱トラストホームでは
    ・防水診断
    ・散水テスト
    ・最適な工法提案
    ・高品質施工
    まで一貫して対応しています。

    屋上防水工事の施工手順

    ご紹介するのは、当社で施工した福岡市中央区のお客様宅の防水工事の様子です。

    【施工前】
    20151013_100607640
    ①プライマー塗布
    2640
    ②下塗り➡ETメッシュ張り➡中塗り
    3640
    ③上塗り
    4640
    ④トップコートを塗布
    5640
    【施工後】
    1449038139255640

    防水機能も復活!綺麗な屋上になりました!

    【まとめ】屋上防水は建物の寿命を守る“最重要メンテナンス”です

    屋上防水工事は、建物内部への浸水を防ぎ、住まいの耐久性・安全性・快適性を保つために欠かせない工事です。

    防水層は必ず劣化します。「まだ大丈夫かな?」ではなく、劣化のサインが見えた時点で早めの調査・補修が建物を長持ちさせる最大のポイントです。

    後悔のないリフォームを実現するためには、以下のポイントを押さえて業者を選ぶことが重要です。

    • 中間マージンのかからない、職人直営の自社施工会社を選ぶ。
    • 地域に根ざし、その土地の気候や特性を熟知している会社を選ぶ。
    • 建物の状態を正確に診断し、最適なプランを提案できる専門知識を持った会社を選ぶ。

    福岡で屋上防水リフォーム工事をご検討の際は、ぜひ私たちトラストホームにご相談ください。
    トラストホームは、福岡の建物を知り尽くしたプロによる「自社施工」にこだわり、中間マージンを徹底的にカットした適正価格で高品質な工事をお届けします。
    お客様の大切な住まいを末永く守るため、最長10年の品質保証と万全のアフターフォロー体制で、安心のリフォームを実現いたします。

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